引越(前編)   2016.05.15 天笠 富夫

 

○はじめに

 以前住んでいる場所は、近くの駅まで徒歩15分、建築45年の5階建て、

189所帯の集合住宅で、37年間生活をしていた。

 

住宅環境は、エレベーターはないが、芝生・樹木が周りに植えられ、静かで環境

はよく、建物をみると、今のところ、耐震・水漏れなど大きな問題を起こしてい

ないし、通常の建物の耐用年数65年と比較して、まだ使えると思われる。

 

 
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住宅外観

 

だが、今後の生活スタイルを考えていくと、駅から15分という距離も少し歳と

伴に、きつくなり荷物が多い時はタクシーを利用する回数も増えてきた、

 

また、建物・設備も老朽化が進みそうだが、修繕を重ねていけば20年は使えそ

うだ、その上建て直し案なども検討されているが、それに対応する気力を維持でき

るかに疑問を感じていた。

 

幸いな事に、隣の駅から5分くらいに私の実家があり、昨年10月より部屋が空いた、

まだ判断・行動ができる時に、住んでいた住宅を売却して引越をする事にした。

 

○売却の話し

売却を依頼する、不動産業者として、よく広告の入っているS社と鉄道関連のK社が

 目についたが、この住宅の売買に実績のある大手のS社に決めた、店に行くとS社で

過去に売れた住宅の価格一覧表を見せてもらった。

 

リフォーム後・リフォーム前・その他設備の有無等によって価格きめられている傾向

があるが、中にはリフォーム前にもかかわらず、希望販売価格が高いものもあった。

こちらも少し古いがリフォームしたので、それに準じた価格を決めた。

 

 
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リフォームの状況

 

 時期も良かったせいか、2〜3組程度の客が続いた後、2度見に来た客が、私共が

リフォームをした部屋を全部変更して使用するので、300万円の値引いた額を提

示してきた、こちらは全然焦っていないので、断った。

 

仲介に入った不動産担当者は、いくらの値引きまで対応するのかと問いあわせがきた

が答えなかった、こちらは、値引きする上に、今まで考えてリフォームをしてきたも

のを、全部変更する買い手に承服できなかつた。

 

少し業者と考え方に溝ができたが、しばらくして、不動産担当者から別の客を紹介

された、価格は、ほぼこちらの希望販売価格で、部屋は、ほぼそのまま使用すると

いう、お互い条件が折り合い、売買契約を締結し引越することにした。

 

○引越業者の選定

 まず、引越日を決め、引越業者の選定だ、引越業者は、37年前に引越した時と違

い様変わりし、専門業者が沢山あり、どれが良いか分からない、インターネットで

調べてもはっきりしない、娘が以前利用した引越業者のS社を利用することにした。

 

 見積もりをとると、荷物の整理を依頼しないで、運送するだけでも、随分細かく単金

が決められているみたいだ、3月とか4月最初の繁忙期は料金が高め、曜日も休日だ

と割高みたいだ、その上、電気製品の取り外し・取り付けに別途料金をとる場合が

ある。

 

 非常にサービスが良くなった反面、うまく個別に費用をとり方に感心する、例えば

荷物の運搬の担当者は、「この電気製品の据え付けに関しては関与してはいけないと

言われています、別の担当者がやります。」等とうまく分業されている。

 

                          2016.04.

                                                      ―――続く―――

                                                                

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