熱海  2018.04.20 天笠 富夫

 

熱海駅に降りるのは、20年ぶり、それ以前、新幹線が通らなかった頃には、会社

の慰安旅行で何度か泊まりがけでよく行った。

 

その時代は、会社で、集団で旅行する事が多く、熱海は、よく利用され賑やかだった

が、新幹線が通り便利になると、泊まる客が少なくなり、町並みはしっかりしてい

たが急にさびれホテルの倒産の話を良くきくようになった。

 

だが、「最近熱海は変わってきて、賑やかになった」と言う話を友人から聞き、気分転

換に午後から出発して、小田急線小田原経由で東海道線に乗り換え熱海に行った。駅

を降りると駅全体が3階建ての「ラスカ熱海」という駅ビルになって印象が変わって

いた。

 <ラスカ熱海の内訳>

   1F みやげもの屋・休憩場・道の駅    2F カフェ・みやげもの屋

   3F レストラン街などがある

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   ラスカ熱海

 

改札口を出て駅前広場に出ると、左側には、昔温泉が噴き出していた場所に足湯、昔

から飾られていた小型の蒸気機関車が場所を移動して、右側に飾られていた。海岸に

降りる通り「仲店商店街通り」は、昔の町並を残していて、さびれた感じで、あんま

り通りは変わっていないと思っていた。

 

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  駅前の蒸気機関車

 

しばらくすると駅前より、ホテルの迎えのバスがきたので宿泊先に行った、ホテルは

8階建て、200部屋以上あり、昔貸し別荘に使っていたのかもしれない。

 

フロントは海岸の側の1Fにある、ホテル内には、コーヒーラウンジもないし、土産

もの屋もないサッパリしたホテルだ、きっと人件費を減らすためにやっているように

思えた。

 

宿泊場所の6階の部屋に入ると、目の前は相模湾だ、初島が見え、海が広がり気持ち

が良い、右を見ると、岬の先端には、後楽園ホテル、小高い山頂には、熱海城とその

下には、昔泊まった事のある、ローマ風呂で有名な「ホテル大野屋」が見え展望は

非常に良い。

 

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  初島の景観

 

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  ホテルの景観 左から後楽園ホテル 熱海城・ホテル大野屋

 

このホテルで感心したことは、風呂も温泉であるが、過剰なサービスをしない事だ、

特に、夕食事時のお客への時間調節だ。

 

部屋で少し待たされるが、席に案内されると、隣の席が一杯にならないように、調整

していることだ。(テーブルの着席率40%位)席が空いても、すぐに次の客を呼ばな

いで、ゆったり食事ができるようにする、素晴らしい配慮だ。

 

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 仲店商店街通り

 

翌日もゆったりホテルを出て、駅に向かう、帰りに「仲店商店街」を通り、ゆっく

り見て回った、通りには、昔の賑やかな時代の熱海の写真が道に案内版に貼られて

いて、年配者は昔をなつかしむように写真を見いっている人が目についた。

 

また、よく見ると、今まで気がつかなかったが、「仲店商店街」に平行して、裏に

「平和通り商店街」があり、距離も長く、昔の街並ではないが、みやげもの屋などが、

連なっていて、観光客も出て賑わっていた。

 

確かに、以前より活気が戻ってきたように感じた、最近観光客が増えた理由として、

毎週土・日の花火大会も影響しているように思われる。

 

反面、業績が悪くホテルを維持できず、買収されている有名ホテルも目につく、時代の

流れを感じた。今回は熱海駅の周辺で帰ってしまったが、もっと奥へ進むともっと変わ

っているかもしれない。

                            ―――END―――

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