マリーアントワネット展  2016.11.30 天笠 富夫

 

六本木ヒルズにある、森タワー52階で、マリーアントワネット展やつているので

見に行ってきました。(2017.2.26まで実施)

 

 <事前知識1 マリーアントワネットについて>

   オーストリアのハウスブルグ家(13世紀から20世紀まで続いた王朝)

の出身で、マリアテルジア(18世紀ハウスブルグ家の全盛期を築いた女帝)

の11番目の娘で1755年に生まれた

 

14歳の時政略結婚で、フランスのボルボン家の王太子ルイ(後のルイ16世)

と結婚した。最初は歓喜で迎えられたが、しばらくして、我が儘振りを発揮し、

夜遊び、ギャンブル、浪費などをして、フランス民衆から悪いイメージに描かれ、

最後に民衆に処刑された。

 

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     マリアテルジアの居住していた シエーンブルン宮殿(オーストリア)

 

 

 <事前知識2 フランス(ブルボン王朝)の状況>

   当時のフランスは莫大な赤字を抱えていた、ルイ14世の頃対外戦争や

アメリカ独立戦争支援などが出費の原因であったが、国の財政が破綻し、

この破綻は、民衆はマリーアントワネットの浪費と信じて疑わず、

これが原因で、1789.7.14 フランス革命が勃発した。

 

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  ルイ16世が居住していた ヴェルサイユ宮殿(フランス)

 

見学者は女性が8割、世代は30代から50代くらいの人が多く、マリーアントワ

ネットの名前だけで、こんなに人が集まるとは考えられず、フランス・オーストリア

などの旅行をした人が多いかもしれない。

 

中に入ると入口に、音声ガイド(有料)の貸出と、写真撮影禁止のマークが出てい

た、フランス・オーストリアの宮殿内部は、写真撮影可能なのに、日本では禁止なのは、

良く分からない。

 

展示の内容は、マリーアントワネットの生い立ち・王妃時代のファション・王妃の家族

・首飾り事件・牢獄・死刑台へ等約200点が展示されていた。

 

印象的であったのは、フランス人のファションを変えた、派手な衣装、異様に高い

カツラ持ち物として、懐中時計(50億円相当)とか、本人にかかわりはないが周り

の者がおこした、首飾り事件(200億円相当)などが説明されていた。

 

その結果、国家が財政破綻して、困窮している民衆が怒こり、浪費している国王一家

を監禁し処刑をしたという。だが、マリーアントワネットは、浪費をした反面、フラ

ンス人のファションを変えた面があった。

 

最後に、マリーアントワネット展の案内のパンフレット描かれているように、王妃の

最盛期の肖像画の裏に、処刑台にひきずり出される絵があり、本当に波乱の幅が大き

い人の一生だと思われる。興味のある方は是非見て下さい。

 

 

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[ 追 記  ]

フランスに旅行をした時に、パリーで処刑される前まで、王妃が監禁されていたコン

シェルジュリの牢獄を見た事がある。一部司法宮になっていて、現在は、いくつもの

建物があり分かりづらい。(現地で、展示を見て写真を撮ってきました)

 

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 コンシェルジュリ牢獄

 

 

 

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  牢屋(人形がおかれいる)

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  マリーアントワネットの幽閉された居室

                         

―――END―――

2016.11.02

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