八ヶ岳ミステリーツアーの旅  2014.12.07  天笠 富夫

はじめに

久しぶりに、昔の会社の仲間と旅行をした、バスツアーで東京から比較的近く、温泉があ

り、比較的安いから八ヶ岳に決めた。落ち着いて考えてみたら、特に見たい所もなく、イ

メージに浮かんできたのは、清里の近くある飯盛山ぐらいである、ともかくあまり期待を

しないで、2泊3日の旅が始まった。

 

新宿発午前9時20分、午後1時に宿泊先のロイヤルホテルに着く、ホテルはかなり大

きく立派である、ホテルのフロントの人の説明で、ミステリーツアーを紹介され、

 

参加費用3500円・午前9時30分から午後4時まで、見学場所は4〜5カ所との事で

どこに行くか分からないとの事でした私達は、特に行きたいと思う場所がないので人任せ

のミステリーツアーに予約した。

 

―――――――――――ミ ス テ リ ー ツ ア ー――――――――――――――

翌日、ミステリーツアーに参加した、60歳半ばの運転手兼ガイドさんが、マイクロバス

で、案内してくれる、ツアーの参加者をみると、12〜13名くらいで年輩者が多かった

が、客を乗せ出発した。

 

<八ヶ岳大橋>

コースとして清里の街とか牧場を中心に廻るのではないかと思っていたが、ホテルを出

るとすぐに、橋の入口で車から降りて歩いて下さいと言われ、降りて橋桁に沿って歩い

て行くと、橋の下には、川が流れ、見渡すと木々が色づき、非常にきれいである。天気

がもっとよければ八ヶ岳連峰が良く見えるそうです。後で分かったのですが、この橋は、

「八ヶ岳大橋」という名の橋でした。

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<吐竜の滝>

更に15分ほど清里方面に移動していくと、「吐竜の滝」の看板があり、そこから歩いて

滝に向かう、色づいた木の間を通って、川に沿って上に登っていくと、頭の上にJR

小海線鉄橋がかかっている、ガイドさんの言うには、まもなくこの鉄橋の上を2両編成

列車が通ると教えてくれた。

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川にかかった、小さな橋の上で列車を待っていると、一瞬列車が通る音がして、通過して

いった。その後、山道を少し進むと「吐竜の滝」に着いた。滝の水が細く流れていた、や

っぱりきれいだ。

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「吐竜の滝」を見終わって、バスが15分ほど動き出すと、道路の両側に紅葉が目に付き

はじめた、ところで停まった。ここから歩いて紅葉をみて下さいとの事でした。

 

<まきば公園>

バスで10分ほど乗り、牧場が中心の「まきば公園」にでた、広い牧場には、馬・羊

・牛がそれぞれの柵にかこまれて放し飼いになっていた。ここでの休憩時間が長いため、

名物のソフトクリームを食べた、空をみると、雨が降っていないが段々曇りがちになっ

てきた。

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<野辺山>

ツアーバスは、1、375メートル鉄道日本最高地点の野辺山に来た、この線は小淵沢

と小諸を結ぶ小海線にある、周りを見ると、ここに最高地点を表す記念碑があり、そこ

に幸福の鐘が設置されていて、ツアー客が2人、鐘をならそうとしうまくできなかた、

 

諦めて、私に是非鐘を鳴らしてほしいと言われ、しょうがないので鐘を鳴らしに行った、

前の人のように素直に鳴らすのでなく、少し斜めに紐をひっぱり試みたところうまく当

たり鳴った、ツアー客の中には手をたたく人もいて、非常に気分が良かった。

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瑞牆山(みずがき山)の麓>

場所は分からないが、昼食として蕎麦とおにぎりしかない食堂に行くそうです、途中で

唐松林の山がきれいなので、途中で止まり、シャツターチャンスの時間をくれたので

写真を撮った。

 

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  唐松林で覆われた山

 

昼食場所に向かっていくと、瑞牆山が見えてきた、どうも目的地は瑞牆山の麓みたいだ、一

軒のそば屋に入った、その店は20席ぐらいで、おばあさん3人で、給仕・料理・会計を

やっていた、そばの味は美味しい、車で来ている客も多い。感心したのはバスがでる時に、

外に出ておばあさん3人が手を振って見送りをしてくれた。

 

(おばあさんは、80歳くらいに、なっても仕事をしているので、活気を感じた。)

 

そこより「瑞牆山」に向かう、途中バスの中から、一瞬ですが、林の中に黒い生き物を見

た、これは隣の席にいたYさんも見たが、牛にしては黒いし、小さいし、近くに牧場も

ないし一頭だけいるのは、おかしい熊みたいな気がしてならない。

(Yさんも、熊ではないかと、思っているみたいです)

 

 

瑞牆山の山麓>

「みずがき山」の山麓に着く、ここは、2001年に天皇が行幸される事により道路など

整備されたと言うが、紅葉と白樺と山の景色のバランスが良く、曇りがちにかかわらず

非常にきれいで、今回のツアーの中で一番きれいな所だ。

 

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   瑞牆山

 

ここから天気もあまり良くないので、帰りに寄るのは、屋内で見学ができるサントリーの

白州工場ではないかと勝手に予想をしたが、はずれて、さびれた根小屋神社に案内された。

 

<根小屋神社>

驚いたことに、ここは樹齢800年の巨大なケヤキが対になって残っていた、(鎌倉時代の

樹木)、これは以前見たことが府中の大国玉神社のケヤキよりずっと大きく古い。

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これで、ツアーが終わりホテルに戻った。

 

――――――――――――――お わ り に―――――――――――――――――――

今回のツアーで、一番美しかったのは、瑞牆山です。又一番驚いたのは、まったく観光化されて

いない、村の鎮守様にあるような、根小屋神社にあるケヤキだ、また熊らしきものも見た、これ

こそミステリーツアーだ。

 

通常だともっと観光化しても良い場所でも、案内とか、観光の本でも、あまり触れていない

場所を、ガイドさんがよく調べ、季節・時間・人と共に変化する景色に着目し、連れて

きてくれた事に非常に感謝し満足しました。

 

                    ―――END―――

                     2014.10.30-11.01

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