二回目の中国・広州の旅(特別編) 2012.02.11 天笠 富夫 ――――――――――――― は じ め に―――――――――――――――――― 中国(広州)は、少しは変わってきたのか、香港を含めて、日本の庶民感覚でみたい のと思っていた。よく友人が香港に行って来たと言うが、夜景がきれいだとかショピン グをしてきた話はするが、あまりそれ以上の話しは出てこない。限られた範囲かもしれ ないが自分なりに見られれば良いと思っている、また中国も2年目なので、前準備とし て少し中国に関する本を読みました。
――――――――――――旅をして気になった点―――――――――――――――― [物価] ・広州では物価が昨年より50%近く上がってきている ・バス代 7元から10元へ
[雇用政策・給料] ・給料は15%アップした ・大学を出ても就職ができない人がではじめている。 就職率60〜70%くらい(実質は 50%という説もある) ・収入の格差が拡大 <参考> 貧富の格差を表す中国の「ジニ係数」が0.五を越えたといわれる、この係数が 0.四を超えると社会不安がおき0.五を越えると暴動が頻発するといわれている。
[交通事情] ・改善されていない、もっと車の台数が増えている感じです、北京のように ナンバープレートによる規制がはじまりそう (道路は広いが、交通マナーが悪く、信号は無視、日本人だと恐くて運転できない。) (バスでさえ一時停止しないで、横から割り込もうとしている。)
[入国検査] ・前回広州の空港で30分以上またされたが、今回は改善され10分ぐらいになった。
[トイレ] ・トイレは少し改善されているように思われる、但し対応は人海戦術だ! 気がついたのだか、トイレのつまりは、水圧が低いのと、トイレットペーの質が悪 いのが原因みたい。
[建物及び付帯工事] ・20階ぐらいの高い建物も多いが、続々建っている、但し地震がないせいか鉄骨 ・前回工事をしていた道路が陥没していた、日本ではかんがえられない。 また、公園の工事一応終わって遮蔽しているが隙間があいている完成度が低い。
[街の風景] ・街の中にはデイズニーの白雪姫のデザインを真似た照明があったが、今年はなく なっていた、理由は不明 ・ビル・又は河の端にある不必要な照明が少し控え目になった、理由は不明
[中国(広州)と香港との違い] ・香港の方が空気はきれい ・交通マナーは香港の方がよい ・中国は一部の人が裕福そうで服装も違うが、香港の方が全体的に服装も良く、 労働分配もうまくいっていそうだ。 ・車は、香港は左側通行、中国は右側通行 ・香港島からタクシーで九龍に戻る時、混んでいるからといって乗車拒否があった、 日本では昔あったことを思い出した。
っていた [その他] ・空はいつも黄色く曇っていた。 ・広州東駅にタクシー移動し着いた途端、外からタクシーのドアーを開ける人がいた のには、ビックリした、物乞いの人でした。
――――――――――――――中国にいって感じた事――――――――――――――― 中国の交通事情で表れるように自分さえ良ければ良い、譲り合う必要なんかないという 文化は、この激しい社会情勢にも反映されるのではないかと思われる。昨年給料が毎年 15%アップしたが、一部の階層の人が富を独占し、自分達の特権を手放そうとしない、
インターネット普及の時代に、どこまで国として、富の分配調整できるか常に不安定感 を抱えた国です。現状通り成長し続けていくか私にはわかりませんいよいよ所得格差の 問題が現実味を帯びてきたように思われます。
北京大学の教授の話によると、中国では1%の高級官僚・共産党幹部が民間総資産の 40%を手に入れている、アメリカは上位10%が40%の資産を手にいれている。
中国のように、給料を上げないと国民の不満が出て、給料を上げていくと、付加価値を 生まない労働はもっと賃金の安いところへ外資は逃げていく、今VIP(Vベトナ ム I インドネシア P フィリッピン)と言われている国に工場は行ってし まい、中国は世界の工場とは言えなくなる可能性があります、大きな分岐点にさしか かっています。 ――――END―――― |