花の近旅・猿島・久里浜  2011.05.06  天笠 富夫 

 五月の連休に、昔の仲間と日帰りで毎年花を見に行っている、この花旅も、3回目に

なり、今回は30年振りに三浦半島の横須賀にある猿島と、最近ポピーの花が宣伝され

ている久里浜を訪ねた。

 

待ち合わせ場所は、いつものように新宿西口京王線である、珍しく全員予定より早く集

まりJR山の手線に乗り品川駅で京急線に乗り換えた、乗った列車は快特(快速特急)

で座席は通路を挟んで右左に2つずつの座席で、通勤用の電車と違って席もゆったりし

て京急も良い電車を走らせているのに驚いた。

 

品川駅より横須賀中央駅までいく、ここから日露戦争の時ロシアのバルチック艦隊を破っ

た日本の戦艦の旗艦三笠がある三笠公園に向かう、途中街の風景が少し違っている、通

行人も原色の洋服を着た人が多く、街の看板も横文字が多く、ここは昔から軍港である

事を意識させられた。

 

 

三笠公園に行くと、戦艦三笠の司令長官東郷平八郎の像が戦艦三笠の前に飾られていた、

NHK3年にわたるテレビで放送中の「坂の上の雲」(原作者司馬遼太郎)の影響のせいか、

銅像・軍艦共に手入れがされ非常にきれいに保存されていて、見学者も多かった。

 

 

 

今回の目的地猿島は、三笠公園から舟で10分のところにある無人島です、特に目立った

建物は外側から見えない、舟に乗ると進行方向左側の岬はアメリカですとの説明があっ

た、たしかに原子力空母が来るアメリカの海軍基地があり治外法権なっている事が分か

った。

 

 

 

島に近づくと港には長い白い桟橋があり、砂浜には連休のせいか大勢の家族連れの人がバ

ーベキュをやっていていたるところで白い煙を上げていた。猿島には、昔は猿がいたかも

しれないが、今は猿がいるとは聞かない、島は明治初期から要塞化され、軍港の横須賀と

一緒に整備され戦前は一般の人は入れなかったと言う。

 

島に上陸して見ると、レンガ造りの要塞が残っているが、昔来た時と違って到る所に中に

入って見られたトンネルが鉄製の扉で締められ入れなくなった、それでも、自然の林の中

にあるレンガ造りのトンネルとか、要塞跡及び、いたるところに砲台跡が残っていて、今

でも特殊な場所だとよくわかる。

 

 

砲台跡から下の磯に降りると、家族連れが釣り・磯遊び等をしていて、ハマグリの貝が

とか釣れた魚を見ると40p位の魚が釣れていて、結構収穫があるように思えた、磯

から桟橋に戻り昼食のできる食堂を捜す、売店はあったが食堂はなかった。

 

しかたがないから、売店で昼食になりそうなものを捜したらインスタンの麺類があった

ので人数分買い、そばにあるポツトよりお湯を入れて食べた、旅行に来てインスタント

麺で昼食をすませたのは初めての経験だ、この猿島は軍事基地とレジャーとの共存は

平和であるからだと認識した。

 

猿島から来た同一ルートで横須賀中央駅に戻る、横須賀中央から京急で更に奥の久里浜

駅へ行く、どこに花が咲いているのかわからないので、駅構内で「くりはま花の国」の

案内パンフレツトをもらい、地図を見ながら15分ほど歩いたら、「くりはま花の国」の

入り口に着く、園内はかなり広く良く整備されていた。

 

うれしい事に入場無料で、丘陵地を利用し花がいたる所に咲いている、また園内には蒸

気機関車に模した列車が走っている。全体は広く足湯・ハーブ園・パークゴルフ場・冒

険ランドなど併設されていたが時間がなく全体を見る事ができなかったが、周りを見渡

すとポピーが丘陵一面に咲いていた、これをゆっくり鑑賞し今回の花旅は終了しました。

 

 

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