白馬八方温泉の旅 2010.09.26 天笠 富夫
――――――――――――――――はじめに―――――――――――――――――――― 今回の旅の日程は9月12日から2泊3日メンバーはいつもの旅の仲間3人、場所は白 馬八方温泉、バスツアーの旅での宿泊先は白馬東急ホテル、現地では高級ホテルの一つで す、白馬八方温泉は長野県にあり、北アルプス後立山連峰の白馬岳などの玄関口にある。
――――――――――――――――1日目――――――――――――――――――――― スタートは新宿、バスに乗り中央高速道路を松本経由して長野自動車道を進む、左手に は北アルプスが見え、木崎湖・中綱湖・青木湖を見て白馬八方温泉に入り山道を登ると 白馬東急ホテルだ、ホテルは上高地の帝国ホテルのように森の中にひっそり建てられて いた、このフロントでホテルの説明をしてもらった、その中で、浴衣で風呂に行く場合 は良いが、食事などロビー経由で動く時は浴衣での出入りは禁止の旨を言われた。
(写真 白馬東急ホテル)
建物は6階建てあるが、宿泊した部屋は2階です、天気は一応晴れ、気温は今年の猛暑 の影響を受け汗ばむほどではないが、期待したほど涼しくはない、景色は山頂に雲が多 く景色は、はっきりしない。さっそく部屋に入り荷物を整理しフロントに碁盤を頼んだ ところ、碁盤は置いていないとの事、しょうがないので持参のマグネットの碁盤で囲碁 を開始した。
夕食時、浴衣を普通服に着替え、スリッパで食堂に行ったがスリッパを注意さされたの で、トレキング用の靴に履き替えた、以前にも北海道の富良野プリンスホテルでもあっ たが、北アルプスの玄関口で何か少しホテル側も格好のつけすぎのように思われる、と もかく落ち着かないが全員靴で食事をした。食後雨が降り始めた、天気予報によると午 前中80%雨・午後40%雨との事、朝から栂池の方へ行こうと思っていたが断念をした。
―――――――――――――――――2日目―――――――――――――――――――― 朝から強い雨が降っている、風呂に入ったり囲碁をやったりしていると、午前10時3 0分頃突然雨がやみ青空が見えてきた、さあこれからでかける所を捜し行こうとした、 ホテルの従業員に聞くと八方尾根を勧められた。確か八方尾根の山頂には見応えのある 池があるはずだ、昼食時近くなのに手ぶらで食べ物も準備せず、場所も調べもせずゴン ドラとリフトに乗れば見られると一人合点をして出発した。
八方尾根に登るゴンドラリフト乗り場は、ホテルより歩いて20分、中心のバスターミ ナルを経由して八方尾根ゴンドラリフト乗り場八方駅に着く、ここから6人乗りのゴン ドラに乗り10分ほどで兎平駅に着く、左手の山を見ると白馬岳だが頂上付近は雲が多 くはっきり見えないが、真下を見ると牛が放し飼いになっていた、更に下の方を見ると 白馬の山麓が見えている、景色が大きく気持ちが良い。
兎平駅から7分ほど4人乗りリフトに乗り上に行く黒菱平だ、ここから歩くのかと思っ ていたがもう一つ4人乗りリフトがあり、更にそれに5分ほど乗ると八方池山荘に着いた。
ここから歩き始める、今見える頂きのまで登れば八方池がみえるのではないかと勝手に 解釈をして木道を登りはじめた、30分ほど歩くと同行者Kは途中でお腹がすいたらし くリタイア、こちらは、ともかく頂きまで行けばなんとかなるのではないかと思いつつ 頂きに着いた、頂きで他の登山者に聞くと、八方池はもう少し上にある第2ケルン(石 を積み上げて造った塔)から下ったところにあるらしい、 (写真 山道)
この場所から往復で、あと1時間30分ほどかかりそうだ、リタイア者がでているので ここで引っ返す事にした、反省、山はしっかり計画を建てよく調べ準備する必要がある。 同じルートで八方駅に降りた、さっそく駅前の食堂に入りソバを注文し食べていると、 外人の男一人(フィンランド人)が入ってきて素泊まりでとまれるかと英語で聞いてい たが、ここは泊まれるが和室しかない旨を伝えると、ベッドが良いらしく食堂の人が他 の宿泊場所を紹介していた。
(頂きからの景色) 後で食堂のおばさんに聞くと、最近は外人でも畳でも良いという客がいてさまざまだそう です、ホテルに戻りながら街を見ると、バスターミナルを中心に宿泊施設・飲食店・みや げ物屋などが軒を並べている、街の中は混んではいないが外人が目につく、ここまで国際 化が進展しているのに驚かせられた。
――――――――――――――――3日目――――――――――――――――――――― 朝から晴れ少し曇りがちである、エレベータで最上階の6階に行ってみる、通路に置か れたソファーも2階と比べすごく立派、窓から外を見ると林の上に雲海が見えて景色も 良い、6階の奥には行かず、2階と6階と対象とする客層も違うのかもしれないと考え ながら2階に降りる。今日は午後2時過ぎにバスが迎えにくるまで自由時間ある、荷物 をフロントに預け散歩に出発だ。
まずホテルの周りの散歩道「和田野の森」歩いてみた、ホテルから坂道を登って行くと 教会があるという、そこを目指して歩く、坂道をあがっていくと小さなしゃれた建物が 両脇にある。宿泊設備・別荘地・レストラン・店などがあるがほとんど使われていない、 もつたいない話しだ、それでも庭は一応に手入れがされていた、このような所に建物を 建てるは良いが維持していくのに大変だ。
坂を上っていくと教会の行き過ぎましたとのマークが表示されていたため、登って来た坂 道を気をつけながら戻ることにした、だが教会を表す十字架がなく、Kさんが庭を掃除し ている女性に教会の場所を聞いたところここがそうだ、との事、何の掲示もない教会も珍 しい、教会に近づいていくと、別のレンガ造りの建物があり3人の女性のグループが中に 入って行った、後を追って中に入ると太陽光とコントラストがとれた美しい北アルプスの 山の写真が展示されていた。 (しゃれた建物) (教会)
掃除をしていた女性がそこは有料ですと言われたのですぐ出てきた、後でパンフレットを 見ると菊池哲男山岳アートギャラリイであった、教会・展示場の掲示をはっきりさせない のは自然景観に配慮したためだそうだと書いてあったが他に伝える方法があるのではない と思われる。
和田の森の中を戻り白馬東急ホテルを越えて坂道を下り、大糸線の白馬駅まで歩いた、以 前の駅の詳細な記憶はないが、こんなに立派ではなかったと思われる。ホテルまで歩いて 戻る気力がないためタクシーでホテルに帰り、バスに乗り新宿に帰った。
―――――――――――――――おわりに――――――――――――――――――――― 今回の旅はあまり劇的なものはなかったが、45年ほど昔、新宿駅から夜行列車に乗り 白馬駅に降り猿倉までバスで行き、白馬岳の雪渓を登り頂上の山小屋で泊まり、翌日は 白馬大池・蓮華温泉(露天風呂に入り)平岩駅・糸魚川経由で帰ってきた事を思い出し ます。今では夜行で出発し登山に行く気力もなく白馬岳の雪渓を登る体力もあませんが、 無理をしないで山の自然を味わってみたい気持ちはまだあり機会があったら挑戦したい と思っています。 (写真 白馬岳) ―――END―――
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