秩父の芝桜 10.05.26 天笠 富夫 5月の連休に、昨年の足利の藤の花の見学に続き、今年も花を見に行った、テーマは「芝 桜」だ、芝桜は富士山と一緒に写真に撮られた駅のポスターが最近目につく、今回の行き 先は秩父の芝桜見学に決め、その後西武秩父駅より出ているシャトルバスに乗り秩父ミユー ズパーク(昔ゴルフ場で現在は公園・動植物園などがある)に行く予定であった。
参加者はカレンダー通りに働いていて普段来られない人を意識して声をかけてため、6〜 7名くらいになることを想定した、新宿駅西口待ち合わせ場所には6名の参加者がいた。 新宿から池袋に出て西武線で秩父駅にいく、本来なら特急座席指定をとり楽に行く事も考 えたが、人数確認の煩わしさと計画段階時の天候不順(寒く雪や雨が降ったりした)でキ ャンセルが面倒な特急(座席指定)をとらないで急行で行くことにした。
池袋で急行に乗る時、座席をとり易いように待ち行列少ない扉の前に仲間を分散して並ば せたが、現役を引退したものは、席の取り方もスピード感がなく座れない、この席をとる ことでも現役と引退した者の差がでてきてしまう。ともかく座席がバラバラになりながら 6名中4名は座ることができた、バラバラに座って顔が見えなくても携帯電話で連絡が取 り合える便利な時代になったものだ。
終点の秩父駅に近づいてくると久しぶり武甲山がよく見える、西武秩父駅で降りると、駅 前の仲見世通りも健在である、駅から芝桜の見学者が途切れ途切れ続いていて、その道は なだらかな丘の羊山公園に向かっている、道の両側には売店があり地元のみやげや飲み 物・食べ物を売っている、やがて芝桜が見える場所に着き入場料300円払い中に入る。
<武甲山> 全山石灰岩で覆われ採掘が行われているため削られて山頂の標高も低く なっている。標高は1900年1,336mあったが2002年現在 1、304mになっている。
場所が広いせいか、見学者が多くてもそれほど苦にならない、芝桜はピンク・薄紫・白 の3種類の花が咲いていて、そのコントラストが素晴らしい、これの背景に武甲山が加 わると更に良く、地上の楽園を醸し出す、見学後羊山公園を下り西武秩父駅に行く。
ちょうど昼時だ、駅の仲見世通りの奥にある休憩所で丸テーブルを占拠し、近くの店で ビール・弁当・つまみを買ってきて全員が輪になり雑談をしながら飲む、各自が言いた い事を言いながら、話題もバランスがとれており本当に楽しい、これが旅の醍醐味である。
昼食後、秩父ミユーズパークに行くためにシャトルバスの発車を捜す、ボランティアの案 内人?に聞いても、芝桜に関してはわかるが全然わからないので、諦めてJR秩父駅経 由で秩父神社の方へ散策した、秩父は昔12月に夜祭りに来たが街のなかはあまり見ていない、 落ち着いて見ると古い家も多くお寺も多い、秩父神社内に入っていくと、左甚五郎作の「つ なぎ龍」の彫刻が飾られていて目についた。
<秩父神社> 社殿は徳川家康の寄贈で、埼玉県の有形文化財に指定されて、毎月12月 3日に行われる例祭「秩父の夜祭り」として、国の重要無形文化財として 京都の祇園祭り・飛騨高山祭りと共に日本三大曳山(ひきやま)祭りの一 つと数えられている。
神社を出て物産館にいくと、1階でみやげ物の販売、2階では、餅を突き、できた餅で草餅と 栃餅の即製販売をやっていた、帰りは同じ道をたどりながら西武秩父に戻りホームで電車を待 っていると母親と6歳位の男の子が駅員に、蒸気機関車はいつ頃通るのですかと聞いていた、 駅員は2〜3分位で通りますと言われていた。男の子は目を輝かし、「母親は良かったわね! 」と言って駅のホームで蒸気機関車来るのを待っていた、
しばらくすると蒸気を吐く音をたてながら、蒸気機関車は通過した、子供は感激して見た後、 駅員に有り難うとお礼を言っていた、私もこの姿を見て非常に楽しくなった、また蒸気機関車 の走る姿は何度みても良い、電車と違って精一杯走っている姿が人間みたいで、共感を与える からかもしれない。
最後に参加者が多数集まった旅、旅としては人数的にまとまりに限界を感じたが、めげないで 来年も「花」をテーマで企画してみよう、予定外として秩父ミユーズパークへ行けなかった事 もあつたが(詳しく調べてみると、シャトルバスは1日4本で昼食時にでてしまった)・思いが けず蒸気機関車まで見せてもらい非常に楽しい旅でした。 ――――END―――― |