奥日光の旅 天笠 富夫 09.09.07
――――――――――――――――――は じ め に―――――――――――――――――――― 日光には東照宮・華厳の滝等の名勝地には何度か行っているが、更に奥の湯の湖・戦場ガ原に家族で行くのは30年ぶりです、行き方としてJR新宿駅より東武日光駅への相互乗り入れを利用した、新宿駅では夏休みも終わり、平日のためか列車もガラガラで、なぜか列車はJR西日本のマークが入った列車でした。(多分車両を借用したのではないかと思われる)
東武浅草駅出発と比較してみると、少し値段が高いが、乗り換えが楽なのと時間が短縮されるため非常に便利だ、気になる東武線への乗り入れ場所は浅草の少し先かと思っていたが、かなり先、JR東北本線にそって小山駅の手前の栗橋駅で東武日光線に入る、切り替え作業は2分位いかかり、瞬間的には停電するそうだが、よくわからなかった、ともかく列車は東武日光駅に着いた。
JR列車 東武の列車(スペーシア)
――――――――――――――――1日目 日光〜光徳牧場―――――――――――――――――― 光徳牧場へは、日光から路線バスで「いろは坂」・中禅寺湖温泉経由で1時間かかり到着した、牧場があり馬と牛が放牧されている、静かだ、気持ちが大らかになる、遠くに車が通るとエンジンの音が聞こえてくるぐらい静かさだ、売店では、乳製品の菓子・アイスクリームが売られていて、おいしいと評判のアイスクリームを買い食べたが、旅でいろいろ食べ歩いているせいか、あんまり感激しなかった。
光徳牧場は昔、太郎山(2、368メートル)に登るため来たことがあったが、どこにも太郎山の標識がないのにがっかりした、今では登る人が少ないのかも知れない。戦場ケ原の方向に行くのに舗装道路を歩くのでは面白くないので、光徳沼の停留場より細い道をバス通りに沿って行く、
道はあるがクマザサをかき分けて歩く、左側にあるバス通りに出ようとすると、鹿から樹木を守る鉄製の柵があり横切れない、ともかくどっかで柵も途絶えバス通りに出られると勝手な解釈をして40分ぐらい進む、前面の広いバス道路にぶっかっても柵かあるため道路に出られない、右端に川にかかってい
る橋があるが柵が邪魔になって渡れない、橋の下を見ると、川の中にある点々と石が置かれている、石の上に足を乗せ強引に川を渡って向こう岸に着いてやっと柵が解除され広い道路に出られた。鹿から樹木を守るために設置された柵は鹿だけでもなく、人間でもかなり動きが制限されている。
――――――――――――――1日目 戦場ガ原〜湯滝・湯の湖―――――――――――――――― 広いバス道路を越えて、広い野原をどんどん進むと、そこは木道で戦場ガ原だ、後ろを振り向くと男体山がよく見える、白樺とマツチしてほんとうに美しい、更に行くと分岐点に出る、右手に湯の湖行き、左手は赤沼行きである、川に沿って右手の湯の湖行き方面に歩いていく、小滝が見える、更に登っていくと滝の音がする、湯滝だ、下から見上げると今日は水量が多いせいかすごい迫力だ、(後で旅館の女将に聞いた話だと、近くで見えるせいか華厳の滝より良いと言っていた)
小滝
湯滝
湯の湖1 湯の湖
湯滝の脇を上がっていくと、湯の湖からの水が落ち込んでいて滝になっているのがよくわかるが下から見上げるほど迫力はない、湯元の旅館街に出るのは、国道沿いと山沿いの道があったが国道沿いの道に進む、歩道が充分確保されていて車道に出ないで歩ける、30分も歩くと湯元の温泉街だ。湯元の温泉街では、30年ほど前に泊まった南間ホテルを捜したが見つからなかった、ホテルの場所を掲示した看
板があって調べてみたがなかった、看板をよく見ると旅館30軒のうち6軒の旅館が代替わりし、上から新しいラベルをはって表示していたが、そのラベルの一部をはがした人がいたみたいで、その下を見たら南間ホテルでした、時代の移り変わりを感じた、今回の宿泊先「日光森のホテル」を捜しホテルに入った。
―――――――――――――――――――1日目ホテル―――――――――――――――――――― ホテルの玄関で少し待たされ、靴を脱いでフロントに上がる、ここはなぜかスリッパがない、素足で部屋まで歩けという、なぜこんな事に執着するのか少しイライラしてきた、部屋に入ると全体が和風で足袋が置いてあった、食堂・風呂に行くとき歩いている人の足元をみると、自分のもってきた靴下をはいている人・裸足で歩いている人・足袋をはいている人などがいた、でも硫黄の源泉の風呂に入るとあまりにも気持ちが良かったので、足元への不満の件はどこかにいってしまった。女将にホテル周辺の見所を聞いたところ、源泉が見られると言うことで、翌日の朝見にいくことにした。
――――――――――――――――2日目湯元の源泉――――――――――――――――――――― 湯元温泉の源泉は温泉街から少しはずれたにある湯元温泉寺の脇にある、湯元温泉寺は如来像が祀られ、一般客に有料で入浴ができるように寺の風呂が開放されている変わった寺である、更に湯元温泉寺の奥の木道を行くと源泉があり、源泉の上には、それぞれ小さな木造の家が建てられている、中には源泉を供給する旅館名が書かれているものもあり、とても情緒があって良い。
湯元温泉寺 湯元の源泉
―――――――――――――――2日目竜頭の滝・日光市内―――――――――――――――――― 湯元より、バスに乗り竜頭の滝の停留場の一つ前の滝上でバスを降りる、滝上から竜頭の滝に歩いて向かう、道は舗装整備されていて歩き易い、右手に渓流を見ながら進むと竜頭の滝だ、昔はバス道路を通ると滝が見られていたが、今はみやげもの屋が拡張したせいか、みやげもの屋の中に入らなければ竜頭の滝を見られない、昔よりつまらなくなった。竜頭の滝より路線バスでいろは坂を下り日光東照宮の入り口の西参道の停車場で降りた、時間調整のため東武日光まで歩く神橋、日光で有名な金谷ホテルに行
く、坂を登って、構えが入りづらいが、本館には土産物屋他に3つのレストランがあり落ち着いて食事ができ穴場である。(値段も1,500円位から利用できる)まだ時間に余裕があったので、金谷ホテルから東武日光駅の方向へ歩き喫茶店に入ったら、壁の電源コンセントの部分に、有料表示がしてあっ
た、多分旅行者が携帯電話の充電・パソコンの利用などをして、店として対抗策として有料化にふみきったのではないかと思われる、珍しいので写真をとってきた。東武日光より下今市へ出てスペーシア(東武の特急)に乗り新宿に帰った、スペーシアの乗り心地は行きのJR特急列車よりずっと良かった。
竜頭の滝上流 竜頭の滝
金谷ホテル 有料コンセントの表示 ―――――――――――――――――――終わりに―――――――――――――――――――――― 奥日光は何度行っても気持ちをリフレッシユできる不思議な場所だ、温泉も良いし、飲み水もおいしい、何より自然が一杯で楽しい、もう少し時間があれば、湯の湖の奥にある切込湖・刈込湖に行ってみたいし、中禅寺湖の周りでは湖畔にある中禅寺とか、中禅寺湖の裏にある西湖にも行ってみたかった。
自然はよいが、世界遺産指定にあぐらをかき、日光の名物はゆば・たまり漬け・かんぴょう・ヨウカンぐらいしか思い当たらないのでガッカリする、旅行中日光のあたりにインフレエンザーがはやっているらしく、宿泊先のホテルの部屋にはうがい薬イソジンが置いてあり、気の利いた店の洗面所には、薬用の手洗い液が設置されていた、本当にインフレエンザーは怖いですからお互いに気をつけましょう。 ―――――END――――― <追記> 後日ホテルのパンフレットを見ていたら、全館床暖房のためスリッパは使われていないとの 事でした、床暖房をしていない夏に、冬と同じ対処は少し変ですね! |