湯田中・渋温泉の旅                                      2005年12月16日

                        ―――――――――――――はじめに――――――――――――――――――
今回は日程が先に決まり、該当するツアーを捜し候補地を決め、希望を募ったところ信州に行きたいとの希望があり、冬なので温泉のある湯田中にした。ですから旅行先の湯田中についての予備知識として、以前草津に行った折り、白根山の近くで湯田中行きのバスを見たぐらいで何も知らない、いつものように行き当たりばったりの旅の始まりである。                                                       

 

                        ―――――――――――― 一日目―――――――――――――――――――
新宿より観光バスに乗り関越経由で湯田中へ向かう、添乗員の話によると湯田中には外湯があって自由に入れたり、ホテルどうしで風呂を解放しあって他のホテルに泊まっている者でも無料で利用できたり、無料のシャトルバスが走っていて湯田中からかなり離れた場所でも外湯巡りができるとの事でした。また同行のI氏が調べてきたところ、湯田中の奥に渋温泉があり、その奥に猿が餌付けされている場所があるとか聞かされ、ともかく希望を膨らませて男4人がオシャベリをしている間に雪の志賀高原の山々をバツクにした湯田中のホテル街にはいり私どもの宿泊先ホテルに着いた。

ホテルに着くと女将(オカミ)より、外湯・他のホテルの風呂の利用法・シャトルバスの利用について、わかるような・わからないような話を聞かされた。それによると外湯を利用するにはフロントで鍵を借りて、決められた利用時間帯に利用してくださいとか、他のホテルの風呂を利用する場合は、それぞれホテルで利用時間帯があるので注意してとか、シャトルバスは、今日は動かないが、明日は動くとか、いろいろ制限事項を説明していた。外湯に行きたかったが、私どもは一度外に出ると、どこに行くかわからないまして鍵を預かって行っても戻ってこない、後で外湯に入りたい人に迷惑をかけそうなので、他のホテルS館の風呂に行く事にした。(本来ならば当ホテルの風呂はここが自慢なので是非最初に入りなさいぐらいぐらいフロントで言いそうだと思っていた!)

ホテルS館は私共がとまっているホテルよりきれいで、ホテルでの応対も良かった。このように別のホテルの風呂を利用すると、そのホテルのCS度(顧客満足度)が見えてくるので、アンケートでも書かせたらホテル側は勉強にもなるのではないかと勝手に考えていた。帰り際このホテルの女将に会ったが「風呂だけの利用客」の旨の内容が伝わっているみたいでよく管理されていると感じた。(風呂はきれいであったがあんまり特徴がないので省略する)
ホテルS館から宿泊先のホテルに戻りいつものように囲碁大会をした。

   
 

                       ―――――――――二日目の一(一茶の散歩道・渋温泉)―――――――――――
翌日はタオルを持って渋温泉の奥にいる猿を見にいく、タオルはシャトルバスが巡回している「温泉すごろく巡り」で指定されている風呂に入りながら気ままに行こうとしたが、早朝からバスは運行していないため、歩いて行くことにした。コースとして、ホテルのフロントは山道で雪が残っているため、あまり勧めなかったが、「一茶の散歩道」経由で渋温泉に向かう事にした。

湯田中のホテル街から横湯川の上流に向かって左手に丘に登る道がある、俳人小林一茶がよく散歩した道「一茶の散歩道」である、その道を歩くと3〜5センチメートルほど雪が残っていたが、サクサクと雪を踏み歩いていく、一茶の句碑・一茶堂・ところどころに小さな鉦(カネ)があり、いたずら半分にたたいたりした。丘の上から見ると、ところどころに薄い湯煙をあげて湯田中の街見え、更に進み、湯田中ロープウェイ(冬季のみ運行・当日停止)の近くに来ると世界平和観音が見える大きく本当に立派な像だ、山道を降りて平坦な道を渋温泉に向かう。

渋温泉は昔からある温泉場らしく、湯田中の鉄筋のホテル街と違って木造の旅館が多く、寺なども多い、そして温泉街には石で舗装されていて車が少なく非常に歩きやすい。また道の両脇は旅館とみやげもの屋がならんでいる。この渋温泉のメインストリートには温泉饅頭を外で蒸かしており湯気があがっていたので、暖かい温泉饅頭を食べられると思って買ったところ奥から冷えた饅頭を取り出してきたのでがっかりした。

左手のほうに階段があり階段を登り高薬師和光庵の寺に向かう登る途中があるので野生の猿が降りてくるのには驚いた、上にいくと小猿をふくめ五匹の家族集団であるのがわかった。
この寺の先は御利益散歩道といって天満宮・毘沙門天・不動尊・薬師庵・金比羅宮などがあり大きくはないが縁起のいい寺が昔からあるみたいで、昔の人の洒落を感じ本当に楽しい、観光客は温泉に浸りゆったりした気分で、ここをお参りすると御利益があるのかもしれない。

猿のいる地獄谷に行こうとしたが雪が残っているため、直接向かわないでシャトルバスを利用するためにバス停に行った。バス停でシャトルバスを待っていると、さきほどの猿の家族が道路を横切って、川にそってガードレールの内側を一列になって歩き、和合橋までくると欄干の上を見事に渡っていく、これは交通事故を防ぐための猿の知恵かもしれない、本当にアッケにとられてしまった。

 
                 ――――――――――二日目の二(地獄谷・湯田中)――――――――――――
シャトルバスに乗り上林温泉にいき、そこから雪道を歩いて地獄谷にむかう、道は雪があるが、まだ凍りついていないのでなんとか歩ける。30分ほど歩くと川を中にして向かい側に小屋(地獄谷後楽館)が見え、川には雪がつもった橋が見え、橋の下には間欠泉があり湯煙をもうもうと上げている、少し景色としては異様な感じがする。猿を見るのは更に10分ほど横湯川の上流にある地獄谷野猿公苑にいく、
   
入場料を払い苑内に入ると猿はいたるところにいる、以前比叡山で見た猿と違って非常におっとりしてあまり人間に対して闘争的でない、餌などが十分補充されているせいであろうか、この地獄谷には温泉が湧き出ていて人間でも入れるぐらいの露天風呂があり、ちょうど子猿が気持ちよさそうに風呂に入っていた。満足そうな猿を人間が写真をとり見物をしていた。その人間の姿は、猿が風呂に入るという物珍しさか? 猿を通して「人間もゆったり過ごしたい」とのあこがれか?
何にたとえれば良いのだろうか、うまく整理できない。

やがて管理人がきて穀物類の餌をまくと山の上からわき出すように、小猿・親子ずれの猿がわき出るように降りてくる。(10分ぐらい見ていても猿が降りてくるのが絶えなかった)
帰りはシャトルバスのタイミングが悪いので地獄谷より渋湯温泉まで歩いた。

渋温泉に着き、外湯の渋大湯に入ろうとし入り口のドアーの取手をまわしてみたが、鍵が締まって入れなかった。猿の風呂に入る姿はみたが、私供はなかなか風呂にはいれない、外湯めぐりはあきらめ、湯田中まで歩き指定されたホテルH館でやっと風呂に入る事ができた。

 
                  ―――――――――――――最終日―――――――――――――――――――
三日目は前日の夜から雪が降っており、ホテルの女将が朝から一生懸命雪かきをしていた、
本人はよく働く女将ですが、まわりの従業員があまり動かない、なにか女将として問題があるように感じた。迎えのバスがくるまで時間があったので湯田中駅の前にある「足湯」にいった。「足湯」は寒気が入らないように天井から足元までビニールで覆ってあり、た。外は雪が降っていたが
湯の中に足を入れるとポカポカ暖まってきた、そのためホテルまで戻るのも、足があったたく気持ちが良かった。

              ―――――――――――――おわりに―――――――――――――――――――
小林一茶がところどころでてきますが、資料館も休みなため今回の旅ではふれなかった。
外湯は一度も入れなかった、旅行先ではへんな制限はわずらわしいので鍵をしめないで、おおらかに利用できないものだろうか、もう少し客の気持ちを大切にしないと取り残されると思う。
最後に、この年末の忙しい時に、それぞれの亭主に理解し旅行をさせてもらえた各家庭の奥様に感謝します。
 

                                                           以上

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