作成日2006年4月15日
―――――――――――――――――はじめに――――――――――――――――――――
今年になり、ホームページに文章を掲載しないでおいたら、知人に催促を受けましたので、なんと
なく書いておいた昨年1月末の旅「登別の旅」を掲載します。
登別は北海道にあり草津や別府等と比較される温泉地で、札幌への出張の折りに列車で駅を
通過するたびに、いつか一度行ってみたいと思っていたが、今回やっと実現することができました。
――――――――――――――北斗星寝台搭乗・初日――――――――――――――――
往きは寝台列車「北斗星」を利用し北海道に向かう旅だ、本来ならテレビ付き個室を利用し食堂
車でフランス料理(7000円)を味わう事のできる豪華な列車であったが、そこまでリッチにできな
いので一番安いB寝台上下2段を予約し、向かい合わせ4人用のB寝台でいくことになった。
当日は仕事帰りだが、午後6時上野駅に待ち合わせ、駅の構内で弁当を買い午後7:03北斗星
の寝台で北海道の登別に向かう、上野を出た時には向かいの寝台にはだれも居ずこのまま空い
ていると良いと思つたが、
残念ながら大宮駅から持つのが大変そうな大きなバツグを持った集団が乗車し向かいの寝台に
乗り込んできた。彼等は冬山の準備をし、40歳前半から50代後半の4人連れの男だ、別々の寝台
に乗り荷物を整理した後、前方の車両にあるサロン車に集まって11頃まで酒を酌み交わし歓談をし
ているようだった、仕事以外の趣味で集まっていけるのがうらやましく感じた。後で聞いた話だと
長万部(オシヤマンベイ)でおりニセコに一週間山登りにいくそうだ。
―――――――――――――――北斗星寝台搭乗2日目―――――――――――――――
朝6時青函トンネルを通って函館駅に着いた、まわりの乗客が半分ほど降りた、法事関係・帰省
客らしい人はいたが、あまり観光客はいない。函館を過ぎ景色を見ようとしても進行方向左側は通
路、右側はカーテンで外は見えない。

6時30分頃に朝食のため食堂車に行くお客は一組しかいないため、好きな場所に座れた。食堂車
からの景色は大沼公園内、あいにく天気が悪く駒ヶ岳が見えず、左側は雪混じりの林・山の連続
右側は道路越しに海が見え雪の静けさの中に淡々と景色が変わり非常に良かった。
朝食は和風と洋食がありそれぞれ頼んだ。食後一時間サロン車でボンヤリと景色を眺めていた、
席に戻ると、あれほどいた客は降りて閑散としていた。
―――――――――――――――登別温泉(2日目)―――――――――――――――――
やがて、北斗星3号は9時48分に登別駅に着く、駅では迎えの者が案内の小さな旗をもって待
ていた、案内に従い駅を出ると「おゆやコンコン」というシャトルバスにバスが2台待っていた。この
バスで登別温泉の旅館に案内するみたいだ、ここが有名な登別で降りたのは初めてだ。
温泉は駅前にあると思っていたがバスで15分もかかりかなり奥であった。宿泊先の旅館「マホ
ロバ」で遅い朝食をとった。この旅館はいろんな種類の源泉と風呂があることで有名である。午
後からは温泉街の散策だ。

曇っていたが登別温泉の源泉のある大沼周辺に向かう、途中前日の雪が道路の両脇に残り歩
きづらい。観光地らしく土産物屋やロボツト仕掛けの「閻魔大王像」・老舗の「第一滝本」旅館ある
が観光客はまばらだ、大沼は温泉をふきあげて壮観であるが、雪が残っていて足もとが悪いた
め、あまり奥のほうは行けないので入り口で引っ返し熊牧場に向かう。
―――――――――――――――熊牧場T――――――――――――――――――――
熊牧場はケーブルで10分くらいいった山頂にあり、ゴンドラ型のケーブルに乗ると山頂に向か
ぅにつれて霧が濃くなり、視界がぜんぜんきかず、前も後ろもよく見えない、すれ違うケーブル
を見るとお客は乗っていない、まるで霧の中に吸い込まれていくようだ一人だと乗るのも勇気が
必要かもしれない。

山頂につくと観光客はいない、山頂駅から更に坂を上がって行くと、お目当ての熊牧場がある、
熊は雄と雌と別々にまとめて飼われている。まず雄の熊が飼われている柵に近づく、20頭位の
熊が最初に私たちを見ると、一斉に立ち上がって両手を上げ歓迎の表情をした、本当に壮観
である、ただ私供が餌をもっていないのがわかるとすぐソッポを向いてしまい両手を上げるの
をやめてしまった。
しょうがないので下の売店で熊の餌のリンゴを買ってくる。餌をみるとまた熊たちは一斉に立ち
上がって両手を上げ歓迎の表情をする、ほんとうに現金ヤツだ。餌をやりおわると関係ないと
いう顔をして寝そべっている、人間が熊を構っているのか?熊が人間を構っているのか?わから
ない。
―――――――――――――――熊牧場U他―――――――――――――――――――
また、熊牧場の下にある売店の脇ではアヒルの競争をやるコースがあり、各アヒルにカラーの首
輪がつけてあった。冷やかし半分で見ていたらアヒル券を買ってくれといわれ一枚だけ買った。競
争の内容は七羽のアヒルを競争させ一着のアヒルを当てると賞品を出すとの事でしたので元気
そうに見える黒の首輪をつけたアヒルを指定した。
アヒルの競走の開始だ、一斉に七羽のアヒルが走りだし見事黒の首輪をつけたアヒルが一着に
なった。そうしたら係員が今日初めて当たったといって優勝と書いた手ぬぐいをくれた、当たった
から本当に愉快だった
この熊牧場は資料館があるそこから透明度が日本2位のクッタラ湖が見えるというが厚い雲で、
さえぎられていて何もみえない、資料館には熊に関する資料が沢山あるが、一番印象的でもの
は資料館の階段にある大きな熊の剥製、こちらに向かってくるような迫力があり、そのそば
を通るのも襲いかかってきそうで、少し緊張する。
熊牧場のロープウェイを降りて再度登別温泉街の閻魔大王に向かう、ちょうどカラクリ仕掛けが
動き出す時間だ、お客は5〜6人待っていた、その中に一歳くらいの幼児をつれた夫婦もいた
が、動きだすと幼児も泣きだしたやはり気持ちの良いものに感じなかったのだろう。
―――――――――――――――帰り(3日目)――――――――――――――――――
翌日はスーパー北斗1号で札幌駅にでて市内を見て回った、大通り公園の札幌雪祭りの
準備を見たり、昔行った狸小路・八条市場に行ったが八条市場は活気がなかった。
反面、札幌駅は大きな駅ビルになり、活気があり、その中に札幌タワーができ昔とだいぶ様
変わりをしている。帰りの千歳空港に行くのも電車で簡単に行けるようになり、本当に便利に
なったものだ。
―――――――――――――――おわりに――――――――――――――――――――
宿泊先「マホロバ」は4種類の源泉を持ち、風呂も31あり(露天風呂6つ)日本最大級だ
といわれている。
今思い出すと、一応全体の風呂めぐりをしたが、ただ大きいと感じは残っているが、風呂の
イメージは思い出せない。風呂というものは景観・風情・特徴・温泉の質・サービス等の
良かったところが印象に残るが、風呂の数が多いとか広いとかではあまり驚かないで
印象に残らなくなっている。
それは落ち着いて風呂に入っていないせいかもしれないし、一泊ですべてを味わうのは
難しいのかもしれない。
――――おわり――――
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