目黒雅叙園〜現代彫刻美術館〜祐天寺(2009.3.1)天笠富夫
―――――――――――――――――――はじめに―――――――――――――――――
今まで目黒駅の周辺の散策を二度ほどやつてきました、以前に行ったが見落
としている場所(目黒雅叙園・祐天寺)と有名でないが現代彫刻美術館を散策コースに
組み入れたら、結構味わいのある散策ができました。
――――――――――――――――目黒雅叙園―――――――――――――――――――
集合場所はJR目黒駅、ここから行人坂を降りていくと目黒川沿いにある目黒雅叙園着く、
昔から結婚式場で有名であるが、今はホテルも兼業している、先日、平山郁夫展を
「百段階段」でやっている事を知った、今回見に行くのは、平山郁夫展を見ることでなく、
「百段階段」を見ることが目的です。
<参考>
「百段階段」とは目黒雅叙園にある坂に沿って99段の階段と7つの部屋を持つ建物の
総称で、各部屋にはそれぞれ趣向をこらし、昭和初期の職人が腕を振るって美への技術力
が結集されていて国の有形登録文化財にもなっている。
少し高い入場料(1500円)を払いエレベーターで上に上がると「百段階段」だ、
以前来たと時は写真も自由に撮ることもできたが、平山郁夫展のせいか撮影禁止であった。
見てまわると、5つの部屋には平山郁夫の絵が飾ってあって、年輩(60歳以上)の
監視員が椅子に座っており、説明もなく物足りなかった。
だが、何度見てもすばらしいのは、7つの部屋の中の1つ「漁樵(ぎょしょう)の間」だ、
アニメの宮崎駿(はやお)監督の「千と千尋の神隠し」のモデルとなった部屋で、今でこそ
傷んでいる部分があるが、完成時は息を呑むほど豪華絢爛だったと思われる。
写真は以前とったもので、上は「漁樵の間」下は他の部屋の写真です。
―――――――――――――現代彫刻美術館・祐天寺――――――――――――――――
目黒雅叙園より目黒川に沿いを歩き、山手通りを横切り馬喰坂を登ると現代彫刻美術館がある、
ここは長泉院が経営し無料で開放している、建物・作品の展示などすばらしいものがある。
現代彫刻美術館より以前に行ったことのある、祐天寺にいく前回は午後5時を過ぎて、暗がり
の中で寺は見られたが墓の方は行っていない、ここは大正天皇の生母柳原愛子一位局の墓とか・
祐天上人の墓があり、今では見られない円錐型の墓が沢山あり歴史の古さを感じる、
よく見ると円錐型の墓は歴代の住職の墓らしい、その墓を見ると何故か坊主の頭を連想してしまう、
祐天寺より中目黒に向かう、途中雨が降り始めこの散策は終了した。
―――――――――――――――――おわりに―――――――――――――――――――
目黒雅叙園の「百段階段」に展示された平山郁夫の絵は、部屋の周りの模様に押されて良さが生きて
こないように思えた、また「百段階段」は、いつも公開しているわけではないので、見たい方は
公開時期を調べてから行ったほうが良いです。
ただ「漁樵(ぎょしょう)の間」イメージを元にして近年に造られた構築物が4階の結婚式披露宴の
場所があります、使用中だと中には入れないが、いつでも表からは少し見ることができますので興味
のある方は見て下さい。
現代彫刻美術館は彫刻に興味のある方はお勧めします、展示内容は無料だからたいした事がないと思わ
れますが侮れません、またこれだけの美術館を寺で維持する情熱に頭が下がります、本当にすばらしい
ものです。
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