前立腺ガン体験記 2017.12.20 天笠 富夫
○ガン発見の話 3年ほど前、友人Yが前立腺ガンに罹った、話しによると「血液のPSA値が 4.0以上になると、ガンの疑いがある」と言われている、その時から、気になり 血液検査をする際にPSA値を含めて測定してもらうようにした。
2年ほど前は、PSA値は、3.0から4.0でしたが、昨年は7.9になり 驚いた、掛かり付けの町医者に相談すると。一時的なので病院に行っても多分 内容が分からないではないかと言っていたが、
今年になり再度検査をしたら6.2を記録したので、中堅の総合病院Kに行った、 MRI装置で検査をしたら、前立腺にガンの可能性があるというので、切って一 部検査のために細胞取りだそうとした。 <MRI装置> 強力な電波を使い、検査体にある水分に作用をし 検査体を輪切りにし測定する装置
ここで、この病院に委せて良いのか疑問が出てきたので、インターネットで調べ 前立腺ガンに比較的強い病院「がん研有明病院」を見つけ出し、K病院の担当医 に紹介状と途中までの診察結果を書いてもらい、「がん研有明病院」にかかる事に した。
診察結果は、K病院と同様見解で、検査のための細胞の取り出しから始まった、 前立腺の細胞には、残念ながらガン細胞が見つかった。
対策として2つの案が提案された、前立腺を取り去る案と、放射腺でガン細胞を殺す 案がでたが、医者の勧めにより前立腺をとりさる案を採用した。(ここで友人Yさん が採用した、ホルモン注射で、現状維持の案は全然でてこなかった。)
ここでも、セカンドオピニオンとして、他の病院の意見を聞くことができたが、担当 医師がしっかりやりますと決意され、検査設備・臨床例が多いのでここで治療を委せ る事にした
○入院・治療 手術方法として、人の手でする方法とロボットを使用する方法があるみたい、でしたが 考えても判断できないので、医者に委せて、傷口がちいさくなるロボットを使用する 手術でお願いをした。 <ロボットでの手術> ロボットで自動的にやるのではなく、人間がコントロールしながら やるみたいで、人間の手より細かな所まで手術ができるみたいです。
手術は全身麻酔、手術室に入りしばらくすると意識が失い、6時間後気がついた時 には、ベットに寝かされていた。酸素呼吸器・点滴の管・腹部の管・尿管などがつけ られていた、しばらくして酸素呼吸器は取り外された。
ベットで寝ていて、体がだるく力が入らない、一日からだを動かさないと、筋肉が 弱くなってしまうのがよく分かる、力が入らない、翌日看護婦にともかく歩きなさ いと言われ10メートルほど一緒にあるいてもらった。
入院中毎日病院内を歩くようにしたが、なかなか早く動けず元にもどらない、食事 も手術日はなし、翌日は水みかたいな「おかゆ」がでて、食欲が全然おきなかった、 その後、だんだん濃くなり、4日目にやっと普通食に戻ったが食欲は戻らない。
管のほうは、手術後2日目点滴管・4日目腹部の管・7日目尿管が抜け・8日目退院 になった、尿管がぬけてから尿漏れになり、直るのに3ヶ月から半年かかるといわれた。
○その他入院中感じた事 △看護婦の話 看護婦は多数いて、CALLのベルを押すと、いやな顔をせず、時間かまわず、すぐ 対応してくれる、大勢いるが、良く教育されているせいか、立ち話とか、おしゃべ りが全く目につかなかった。
一番驚いたのは、26〜28歳位の女性に、「何か悩んでいることがありますか?」 と聞かれて、「特にありません」と答えたが、「人生はいろいろ悩みがあるが、気持 ちは、分かるか、若く人生経験の無い者に言ってみてもしょうがない」と思っていた。
△他の患者 暇にまかせて、他の患者と話しをすると、2ヶ月入院していて、再度入院してきた Aさん、一応 2日後退院し、また、日にちを開けて再度入院するというBさん、
他の大学病院から、紹介されてきたCさんなどいる、他に入院患者で 現役で働いて いる人も4割近くいる、退院後の大変さを感じる。
見舞いの人を見ると毎日通ってくる人、全然来ない人、家族(人間)関係がうまく いっているかどうかが何となく分かり、人生の断面を目にする。
△ベットで考えた事 今まで幸いの事に入院したことがなかったが、ガン になってしまった、運動・ 栄養及び薬・健康診断・ストレスへの対応、それぞれ気をつけてきたが、ガンに なった、本当に難しい、まあ、早く気がついた事で良いとしな ければならない。
ベットにひっくり返ったままで考えてみると、いつまでも健康である事を前提と して、考えていたが、そういう風にはいきそうもない、今後やつてみたい事は何 か、整理し考え方を変える必要がある。 ――――END――― <追記> その後の検査では、今のところガンは転移していないそうです、 ガンの細胞は、非常に細かく分かりにくいため、今後も 注意が必要との事でした。
今回は変な話で申し訳ありません、皆様も健康に注意し 楽しい人生を送りましょう。
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