舎人(とねり)ライナー   2017.05.10 天笠 富夫

 

 都内の地図を見ていると、足立区の周辺に、都営の「舎人ライナー」という鉄道

があった、変な名前だなあと以前から思っていた、舎人という意味を調べてみると

皇族や貴族に仕え警備や雑用をしていた者の意味らしいがつながりが分からない。

 

鉄道は、日暮里から見沼代親水公園の間9.7KMを結ばれており、(13駅)2

008年(平成20年)から営業が開始したそうです。

 

どんな鉄道か好奇心で、舎人ライナーに乗るためにJR日暮里駅に向かった、駅をお

りて、舎人ライナー駅を捜す、JR駅から独立して、高架の建物の上に駅があった。

 

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 舎人ライナー 日暮里駅改札口

 

改札口より、車両に乗り込む、わざと進行方向の先頭車両の先頭に座る、混み具合

は3割程度で非常にすいている。座席から線路を見ると、高架の鉄橋がずっと続い

ている感じだ、前がすっきり見えるのは、よく考えてみると運転席がない。

 

運転席がなく、無人でコンピュータでコントロールされている未来型の鉄道だと

後で分かった、車内放送で出発する旨の放送があり、動きだした、駅の間はすべて

高架で単調であり、駅もすべて高架上にあり、同じような建物になっていた。

 

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 日暮里駅の先頭席の景観

 

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 次の駅西日暮里(各駅同じデザイン)

 

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  荒川を越える時の景色

 

途中、広い河川敷のある、隅田川と荒川を越えて進が、なにか景色に物足りなさを

感じた、車窓は中層のビルと、低い建物がバラバラに建っていた、商店があるわけ

でもなく、緑の樹木もなく殺伐としている。

 

珍しく緑の木が見えてきた、舎人公園だ、そこを過ぎ、終点の見沼代親水公園駅につ

いた。そこで降り、沼でもあるのかと思い地元の人に聞いた所、笑って近くに、「小

川が流れていて、小さな公園になっているだけだ」と教えてくれた。

 

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 終点の見沼代親水公園

 

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 舎人公園駅

 

実際期待していた歴史とか自然も少なく、あまり面白い所でなかったが、帰りには、

車窓から見えた 舎人公園駅で途中下車をして公園内を歩いた。

 

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 舎人公園内

 

ここは整備中であるが、樹木・池・庭園がある上、陸上競技場・野球場・バーベキユ

広場などもあり、非常に大きな公園だ、駅に帰り日暮里駅に戻る。

 

鉄道とその周辺の印象として、電車の本数は、4分から8分間隔で運転されていて

本数は多く、人はいるが、活気がなく黙々としている、自然が少ないせいなのか、

何か気になった。

 

コンピュータ制御の運転のため、乗務員は、各駅に駅員はいるが、車両には、運転手

・車掌はいない、何か遊園地の乗り物に乗る感覚だ、これからはこのような乗り物が

増えていくかもしれない。

 

また、最後に舎人の名前を再度調べてみると、いろいろな説があるが、舎人という名

の人が住んでいたのが、有力であると言われている。

                   ――END――   2017.04

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