「天笠」のルーツを訪ねて 2015.04.29 天笠 富夫
――――――――――――――は じ め に―――――――――――――――――― 亡くなった父親から聞いたところ、「天笠」という名は、群馬県の太田の鳥山村に多 く近くに新田神社があると言っていた。
定年退職後、新たな就職先で、大きな声で、「アマガサ」ですがと、電話口で話しをして いる35歳くらいの人がいるので、ビックリした、私も「アマガサ」だと名乗り、本人 に会い出身を聞いたところ、群馬の出身だそうだ。
そして、「アマガサ」という名は、東武桐生線の三枚橋駅から隣の駅の治良門橋の間に多 いと言っていた、そこは後で調べてみると、鳥山村の位置に一致していた、その時、 仕事がなくなり暇になったら一度行って調べてみたいと思っていた。
駅の案内板
第二定年退職後、友人のYさんに、「天笠」のルーツを訪ねる話しをしたところ、一緒に 行ってくれると言うことで今回の旅は実現した。
―――――――――――――予 備 知 識―――――――――――――――――――― インターネツトで、三枚橋付近を調べ歴史の流れをまとめてみた、 <時代背景としの新田氏と足利氏> 群馬県の渡良瀬川をはさんで、新田氏と足利氏が住んでいた。鎌倉時代末期に 新田義貞という武将が、鎌倉を攻め北条氏の中心の鎌倉を攻略し滅ぼしたが、 足利尊氏と対立し争い1338年に戦死した、その後足利尊氏は、権力を にぎり室町幕府を開いた。(詳細は各自で調べて下さい)
歴史上の人物として、二名の天笠がでてきたが、つながりは不明です。
<天笠 次郎右衛門> 太田市の近くにある金山城の城主 由良成繁・国繁(新田一族)が治めて いた、この由良国繁の家臣にいた。
1584年金山城は、後北条氏の支配を受けるようになったが、1590年 豊臣秀吉の小田原征伐の際、攻撃を受け落城し廃城した。
天笠 次郎右衛門は、廃城後、地元の妙英寺に、梵鐘・本堂・庫裏・閻魔 堂(えんまどう)・土地などを寄進した、この梵鐘には、天笠 次郎右衛門の 名が残っているそうです。(1590年)
<天笠 治良右衛門> 江戸時代(年代不明)、三枚橋近くに、三つの川があり、よく氾濫 し橋が流される等困っていたが、天笠 治良右衛門が石橋をかけ たり治水をしたので、住民が感謝し駅の名前も「治良門橋」と
して、東武桐生線に駅の名前で残っている。
――――――――――――――旅 の 開 始――――――――――――――― 行き先のポイントとして、金山城跡・三枚橋駅・妙英寺・治良門橋駅と決めて 見学が終わったら、わたらせ渓谷鉄道で足尾銅山の方へ行くプランをたてて、実 行した。
○金山城跡 旅の開始は東武の浅草から始まった、当日は曇りがちで、風はないが、時々小雨が 降っていた。特急両毛に乗り太田(群馬県)で降り、金山城跡行きの交通機関がな いので、タクシーで金山城跡に向かった、
金山城 本丸近く
最初は,小さな城で、簡単に全部見られると気軽に考えていた、ところが、中世の 城で天守閣はないが、立派な石垣のある山城であり、実城・西城・北城・八王子山の 砦に分かれていて、思ったより広く、時間的な制約もあり全部は見られなかった。
虎口の通路
日の池
主な見所として、本丸・本丸近くにある、月の池と日の池・虎口という出入通路が 目についた。
○新田神社ほか 金山城跡の奥には、新田義貞を祀った神社があり、良く清掃が整っていて、厳かな 感じがした、帰りはタクシーで来た道を太田駅まで徒歩で戻った。途中には、金山 城跡ガイダンスの施設もあり、見たかったが、予定より30分ほど遅れているため
割愛し、太田駅に戻りタクシーで三枚橋駅へ移動した。
○三枚橋駅周辺 三枚橋駅は、東武桐生線で太田駅より隣の駅で、商店街もない無人駅で、歩いて いる人もほとんどいない、民家と畑の街だ、時々車が通るが、車が優先で荒い運転 で 道路の脇を歩いたり、渡るのにも気をつかい大変だ。道路を歩き、妙英寺を捜し ながら歩く、
途中に鳥崇神社というものがあり、見に行くと、子供が生まれたらし く、天笠聖 と書かれた紙が貼ってあった。
近くにあったラーメン屋で、妙英寺を聞くと、よく分からないという、鉄道の接続 時間があるので、三枚橋駅にもどり、ルーツ捜しの旅は残念ながら終了した。
―――――――――――――――お わ り に―――――――――――――――――― ルーツ捜しには、太田市の図書館で事前に調べ、もっと時間が必要だ、寄れなかった金 山城跡の近くにある、金山城跡ガイダンスの施設の中に「天笠」の情報があるかも知れ ない。
三枚橋付近で、チヨット歩いただけで、「天笠」の名前の入った、看板・表札などが3件 あった、ざっと見た感じ、旧家で大きな家もない、妙英寺を中心に見ていく必要がある。
ともかく、ルーツを訪ねることは、難しいものだ、折りがあったら再度挑戦したい。
―――END―― 2015.04.07
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