夏油温泉の想い出      2014.05.02 天笠 富夫

 

 夏油温泉は、岩手県北上市山間にある、しなびた温泉である、この北上市に親の面倒

を看るために、退職し、地元に帰った、友人Iさんがいた。

 

このIさんに会いがてら、夏油温泉に元の会社の仲間3名(Kさん・Yさん・私)で一

緒に行った、ことがある。

 

その時のIさん(当時64歳)は、頭の髪の毛も黒々として、50代前半として通用す

るぐらい若々しかった、本人によると、「日本100名山に挑戦していて、今、70名

山、登頂している」と言う、非常にうらやましい、ぐらい元気であった。

 

また同行のKさん(当時68歳)、私もよく山に行くが、登るスピードが早く、ついてい

けないほど早くて非常に元気で、私が登るのを待ってもらっていた状態であった、また、

KさんとIさんとは、仕事上良く知っていて、公私ともにつきあっていたみたいで、

夏油温泉でも話しが盛り上がり、楽しい時間を過ごせた。

 

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   夢の対決(KさんとIさんとの対決)

 

この元気なKさんが、昨年亡くなり(急性肺炎)、今年Iさんも亡くなった(ガン)。

<Iさんの100名山挑戦は、87名山まで登頂したそうです>

この2人の死によって、何か今まで生活の仕方の延長で良いのか疑問を感じてきた、

 

考えてみると、この元気だった、2人の死は、日本人の平均寿命が、男性79.55歳

・女性86.39歳(平成24年の統計)ですが、2人共平均寿命を越えられなかった。

 

また、人口構成を見ていくと、現在、65歳以上の人が4人に1人、2050年には、

老齢化が進み40%になるという、働ける人がますます少なくなり、日本人の生活は、

現在より難しい状況になると推測される。

 

このように、いまより厳しい状況になりそうですが、この中で、自分はどう生きたいの

か、考え方をもう一度整理したいと、「痛切に感じている」昨今です。

 

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