蓼科(たてしな)の旅          2013.05.04 天笠 富夫

今回は温泉に入り、ゆっくり休養をするために、バスツアーで八ヶ岳にある蓼科に行

こうと計画をたてて参加者を募ったところ、私を含め4人が集まった。天候状態は長野

県の山沿いに、1週間前に雪が降ったというから、寒いのか暖かいかわからない、とも

かく新宿から出発をした。

 

――――――――――――――1日目(ホテル)――――――――――――――――

中央自動車道より、山頂に白い雪が残っている八ケ岳を右に見ながら、国道299号線

(メルヘン街道)で、横谷峡入口の近くのパークホテルにいく。このホテルは、高台に

あり、グランド・ゴルフ場併設しており、庭は、一面ミニゴルフ場です。

 

P4272156A.jpg

 

部屋に通されたが和室で、窓側に上から自在鈎をつるした囲炉裏がおいてあり、非常に

で落ち着いた部屋です。その後ゴルフをやろうと友人が言い出し、フロントに行き、

クラブ・ボールを借りてきた、ここのホテルのゴルフ場は、グランド・ゴルフの認定

コースですが、利用客が少ないせいか、ホテル滞在中いつ、利用しても1人1050

円と安くしてくれた。

 

<グランド・ゴルフとは>

   昭和57年鳥取県の泊村で考案されたもので、高度な技術を

   必要とせず、集中力と調整力を必要とする場面もあるが、初級

者もすぐ取り組むことができるゴルフをベースとしたスポーツ。

 

早速 試合を開始しゴールのポールポストを目指して打ち点数を競った、ゴルフのクラ

ブなんて何十年握っておらず、4人の内で一番成績が悪い。

 

グランド・ゴルフをした後、温泉に入る、案内のパンフレットには琥珀色(こはく

しょく)の炭酸温泉と表示されていたが、どちらかと言うとドロドロしているわけでも

なく、あまり艶を感じない特徴のない土色の温泉でした。夕食はバイキング昔と違い大

量には食べられない、その後夜が更けるまで囲碁をやって楽しんだ。

P4252073a.jpg

――――――――2日目(横谷峡散策&グランド・ゴルフの試合)――――――――――

○横谷峡散策

天気は良い、ホテル内の備え付けのパンフレットに、『北八ヶ岳ロープウェイに乗り山頂

に行き、高山植物で有名な坪庭』」に行こうとしたが、バスが利用できず、足の便が悪く、

寒そうなので辞めて横谷峡散策をすることにした。

 

ホテルから、小川に沿って木戸口神社を経由し乙女の滝へ行く、木戸口神社は諏訪大社

の影響を受け御柱が3本飾られていた。そこから5分ぐらいで、乙女滝の下に着く。滝

は水量も比較的多く立派であるが、良く考えてみると先ほどの小川の水が落ちて滝にな

り、下の渋川に合流している。

P4262131a.jpg

乙女の滝

 

小川の少ない水量でこんな立派な滝になるのか感心させられる。渋川をドンドン上流に

向かって歩いて行くと、霧降の滝・鷲岩・屏風岩などが岩壁になっていて見所が多い。

道はまだ続くが、時間が早いが、坂道に弱い同行者が疲れていそうなため、2段に

なった滝が見られる王滝の見晴らし台まで行き戻ることにした。

 

このコースは、歩いていて気持が良いのは、水の流れに沿って歩いているので、沢山発

生しているマイナスイオンのせいかもしれない。

 

P4262102A.jpg

P4262121B.jpg

王滝

○グランド・ゴルフの試合

ホテルに戻ってきて、まだ余裕な時間があるので、仲間の一人が、グランド・ゴルフの

試合を昨日の成績から判断をし、ハンディをつけ本格的に試合をしようと言い出し、

あまり気が乗らなかったが、私にハンディ点をつけ試合を開始した。

 

P4272157A.jpg

 

風は時々強く吹き、倒れるポールポストもでてきたが、引き起こしポールポストを固定

しながら試合を進めた、グランド・ゴルフは1コース8ホール、3コースで競うことに

なった。少し打ち方を変え、ボールへの当て方、力の入れ方もだいぶなれ、ホールイン

ワンもあり点数もハンディなしで4人中2位ハンディをいれると優勝した、但し賞品は

何も出なかった。

 

でもグランド・ゴルフは、神経を使うので、気持にあまり開放感が得られなかった。

 

―――――――――――――3日目(蓼科の昼食)―――――――――――――――

午後の迎えのバスがくるまで、午前中は、囲碁をしたり、グランド・ゴルフをしたり・

ホテルの周りの散策をしたりし各自勝手に過ごしたが、昼食の場所として前日ホテルの

女性従業員から、昼食の場所として、「蓼科」という名の店を紹介してもらった、

 

紹介者の言うのは、安いから定食が良いと勧められ、紹介者の名前を言って良いといわ

れた。こちらは何処でも良いし、乗りかかった船(着手したからには、中止するわけに

はいかないので)「蓼科」へ行く、

 

小さな店だが、観光客はいない、地元の人が良く使うみたいだ、中は椅子席と座る席に

分かれていて5つ位のテーブルがあり、それぞれの席に3〜4人座ることができる。周

りを見渡すと地元の紹介資料の本とか、色紙が飾られていた、書いてある内容を見ると、

「楽輝」「酒の肴」「楽」「楽しい」「楽遊」など書かれた大小の色紙が置かれていた。

 

P4272176A.jpg

 

これを書いた人は、「楽」という字がすきだなあ、私も「楽」という字が好きで、いつで

も楽しむ気持をもちつづけたいと日頃から思っていた。それで旅の記念に、色紙が高く

なければ買ってもいいなあと思い、値段を聞いたところ、50歳前くらいの奥さんか娘

がわからないが、「主人に聞いて下さいと」言われた。

 

暫くして調理の手が空いたらしく70歳くらいの主人が出てきた、私が「好きな事を

やっていて良いですね!」といったところ、「後、何年できるかわかりません」との返事

でした。

 

本題の色紙の値段を聞いたところ千円だそうだ、安いか高かわからないが、1枚しか飾

られていない「楽遊」の色紙がほしいと言ったら、「楽遊」は良くでるのですよと言いな

がら墨と筆を持ってきて、その場で2枚ほど書いてくれた、

 

その中で一番自分が気に入った色紙を買ってきた。この主人の言うには、新築の祝いに

持っていく人のために書くこともあるといっていた、字を書いてお金をとり、商売できる

?力のある人はすばらしいと思う。その後迎えのバスに乗り新宿に戻った。

無題-スキャンされた画像-04a.jpg

――――――――――――――――おわりに――――――――――――――――――――

ホテル周辺の景観として、紅葉時には良さそうだが、青葉にまだ早い時期なため、チ

ョツト中途半端な気がした、ホテルのフロントの人と話しをしたとき、「たまに来る人に

は良いのですが、何も無い所ですから」と言う言葉が印象的で、私は、刺激の少ない所

で、緊張感を持って仕事をする大変さを感じた。

 

また買ってきた色紙を後で見て、楽(ラク)に生きるのは、環境が選べないので難しい

が、楽しく生きるのは、自分で努力すれば、できそうな気がする。

                    ―――END―――

                      (2013.04.2527)

戻る