矢川 2012.07.17 天笠 富夫 5月の末にKさんの見舞いがてら、矢川に行った、矢川は南武線で分倍河原から立川 駅に向かって3つ目の駅で、Kさんの住所から訪ねて行くと、道に迷って、全然関係の ない場所に行ってしまった。
まず駅を降りて、駅前の道を多摩川の方向に歩いていくと、左手に大きな寺の伽藍が見 えてきた、そばで、歩いている人に聞くと方向が全然違う方向だと言われ、元の道に 戻り歩いていた、それにしても道がはっきりしないがやっと聞きながらやっとKさん の場所がわかった。
結果的には、矢川の駅前を中心に散策していたことになる、途中きれいな水の小川など があり何故多摩川に近いのに、こんなにのどかな所があるのが不思議であった。
7月に入り、少し暇がとれたので、寺と矢川をゆっくり見てみたいので、再度矢川に行 ってみた。まず寺から見る事にしたが、矢川駅より甲州街道を渡り、まつすぐ行くと 木立に囲まれ、大きな寺があった、臨済宗建長派の禅寺で南養寺という。
総門を入ると、大きな伽藍があり、寺として派手さはないが修行場の雰囲気を持った寺 で、仏様の顔は見られなかったが、座禅などの修行にふさわしい寺の様に感じた、こん なに古く立派な寺がここにあるのが驚きである。 <南養寺の歴史> 開山は1347年(南北朝時代)で立川・国立の有力武将、立川入道宗成(むな しげ)が建長寺から禅師を招いて開山した 1590年豊臣氏と北条氏の合戦で寺が焼かれ、1804年(江戸中期)に再建 されたといわれている。
駅に戻り西国立の方向へ線路に沿って歩き、線路を渡ると矢川が見えてきた、本当に水 がきれいで飲めそうな感じがする。川に沿って上っていくと、鯉が泳いでいた、更に行 くと保育園の児童らしい集団に会った、子供達は先生の指導のもと裸足になり川の中に 入り気持よさそうに歩いていた、この事は、子供達にとって一生忘れられない思い出 になるかもしれない。
暫く行くと林が見えてきた雑木林の道(矢川・青柳コース)だ、樹木及び草がうっそう と茂り、その間を小川が流れている、散策には最高に良い。この川を少し行くと矢川 弁財天があり、途中水がわき出るところあるが、ここのそばが矢川の源流だ、矢川の水 がきれいなのは、手入れもあるが、源流から川になる距離が短いため水が汚れていな いと納得した。
弁財天
最後に、南養寺は、歴史は古いが史跡になるものはなく、惜しい建物である。また、矢川 の人を見ると、東京に近いのにかかわらず、せかせかしていないで、静かにゆっくり歩 いているのが印象的でした。 ―――END――――
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