陣谷温泉(囲碁合宿)

2011.07.09 天笠 富夫

 

 以前テレビの番組中で、高尾の奥の中央本線藤野駅の近くに、囲碁の宿があることは

、なんとなくと知っていた、今年の囲碁合宿に利用しようと、インターネットで調べて

みた、場所は藤野駅から4km、陣馬山の麓にあり、陣谷温泉と呼ばれている所が

あった。

 

資料を取り寄せ予約をした、今回の囲碁合宿は場所も近いので全員電車を利用し、高尾

駅でなんとなく集まってきて藤野駅に移動した、宿から迎の車出してもらった、昔、藤

野はND社の下請け会社(藤野電子)があり、当時、大宮さん(八ケ岳で事故死)に棚

卸しの立ち会いで連れていかれた場所もある。

 

迎の車は藤野電子の脇を通り、山道を登っていくと陣屋温泉だ、山小屋風の建物で、

自然にかこまれている、一応部屋に荷物を置き、あまり期待しないで碁会場にいく、

会場には藤沢秀行の色紙が飾ってあった。

<藤沢秀行  1925−2009年>

囲碁界では、有名な人で、棋聖戦で初代棋聖位を獲得し、以後6連覇をして

名誉棋聖の称号を得る、囲碁界での活躍の一方、酒・ギャンブル・借金・

女性関係など破天荒で有名であり、門下生も多く日中韓にわたっている。

ともかく良し悪し関わらずスケールの大きい人である。

 

また周りを見ると、椅子はリクライニングの黒い皮で覆われていている椅子が設置され

ていた。この会場を利用する人は私達だけで貸し切り状態である、2回戦総当たり戦の

試合を開始する、非常に快適な姿勢で囲碁ができる長く座っていても腰に負担がかから

ない最高である。

風呂はひのき風呂、夕食は鹿肉を使った鍋料理だ、まるでかなり山奥まで来た感じだ、

またここには囲碁好きのご主人がいて、碁をするために、プロの棋士とか学生がきた話

し等をとりとめなく話してくれ、囲碁の相手も努めてくれる、実力は5〜6段くらい、

今日来たメンバーが相手になったが太刀打ちができない。

 

 

 

翌日は送迎の車に乗らず、藤野駅まで歩いて帰った、途中忘れもしない旧藤野電子があっ

た、今では会社はやっていないようだが、昔の農家の庄屋風建物が残っている、外側から

みても、存在感があり、入り口に池があり門が印象的で、よく工場として使っていたのが

不思議だ、しばらく歩き長いトンネルを越えると藤野駅に着いた。

 

藤野電子をみて、元気だったND社(10年前解散)を思い出した、また東京から近く

であるが、自然が一杯の山小屋風の宿泊先も良いものだと感じた。

                              終わり

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