「テニスへのこだわり」2011.05.27 石田 晴康――――――――――― テニスのきっかけ―――――――――――― 私がテニスを始めたのは、私が40才の頃、近所にテニスコートができ テニススクールの生徒を募集していたのがきっかけだった。
私はスポーツが苦手で、小学校のころから運動会が嫌いであった。 特に、球技は苦手であった。 だから球技というものをやったことはない。
学生のころから、ひ弱で、よく風をひいていた。 また、よく首筋が凝って、それで頭痛になり、気持悪くなったりしていた。 会社に入ってからも、仕事が忙しくスポーツには縁がなかった。
何か手軽にからだを動かす運動をしたいという気持はあったが、 サークルに入るきっかけが分からず、うまく出来るか不安もあり やらずじまいが続いていた。
テニスはできるようになったら、楽しいだろうと憧れはあったので、 長続きしなくても経験するだけでもいいと思って、スクールに申込んだ。
入ってみて、これほどいいことがあるとは考えもしなかった。 まず、首が凝ることがなくなり、結果気持が悪くなることがなくなった。 また、風邪をひかなくなった。 これだけでも、体調のいい日常生活を おくれることになった。
わずか、週一回、1.5時間のレッスンであったがよい効果があった。 このスクールに結局15年通うこととなった。 大雑把に月9千円として、 途中大会等で、スクールができないときもあるので年間約10万円。 15年もいたので150万円も貢いだ。 でも、身体の調子がいいことを 思えば不満はない。
この話をテニス仲間にしたら、15年もかけてその程度のレベルと バカにされたが、私としては健康のためにやっているので別に 腹のたつことではない。
年一回、会社の健康診断で、体力測定があった。 テニスを始めた後に 体力測定をしたところ、5cmも跳躍力が伸びたのでこれはうれしかった。
そんなわけで、もう約30年間もテニスにつきあう人生となった。 このまま健康でありたいと思い、ずうっとテニスをやるつもりになった。
―――――――――――テニススクール事始―――――――――――― スクールで初めてレッスンを受けたときは、全てが初体験だったので、 ともかく無我夢中でやった。
私は全くの初めてだったので、初心者クラスに入った。 一グループにコーチ一人とサブが一人付き、生徒が14人ぐらいだった。 当時はテニスブームだったので、生徒数が多かった。
今の時代、生徒数は8人ぐらいになってしまった。 その頃は若い人が多く、女性も多かったので、華やいで、にぎやかだった。 女性はスコートというミニスカートのような短いスカートの人も 多かった。 女性コーチの時、球出しでコーチのスコートの下からボールが 次々でてくるので、まるで手品を見るようだった。
テニスについて何も知らず入ったので、ラケットの選び方も知らず、 いつまで続くか分からないので、スポーツ用品店で一番安いのを買った。 当時、8千円ぐらいだったか。それでもそこそこ使えた。
はじめにフォアハンド ストロークという、打法を学んだ。 右手にラケットを持って、右腕を後ろに引き、身体を右に向けてから 相手に向って振りぬく打法だ。
コートの端から相手側のラインの端まで、最も遠くに飛ばすのである。 コートの端でネットに平行なラインに沿って、コーチが打つボールを 右端から、一球打ち、次に、左へ進み中央から一球打つ。 さらに左に進みコートのラインの左端で一球を打つ。 これを何度も練習した。
フォアハンド ストロークがそこそこできるようになってから、 バックハンド ストロークという打法を習った。 右手でラケットを握る人ならば、ラケットを左手側に回す。つまり、身体は 左側を向いて、目標の方向に振りぬく方法だ。
ここで、大きな壁に当たる。 フォアハンド ストロークで打つときの ラケットの面に対する握り方とバックハンド ストロークで打つときの 握り方が違うのだ。 ラケットのグリップの底にメーカーのマークが付いている。 この方向から見て、握り方を20度位回さなければならない。
レッスンが進むと、コーチがフォアハンド ストロークとバックハンド ストロークとを混ぜて打たせるようにするので、その都度、意識してグリップを 回さなければならない。 バックハンド ストロークの場合一テンポ遅れるので、その分早く準備して 待ち構えていなければならない。
それで私は、相手が打ったとき常にバックハンド ストロークのグリップで 構えることにした。 その方が、スイングが遅れないでうまく返せることを知った。 今では、無意識にグリップの角度を変えている。 上達するということは こういうことなのか。
サーブはプレイヤーが最初にボールを高く上げてそれをラケットで相手のコートの サービスエリア内に打ち込むことである。
どこのスクールでもそうなのだが、スクールのレッスンではサーブのレッスンが 少ない。 テニスのゲームでは、サーブが入らなければ、試合に ならないのだが、練習の機会が極めて少ないのでうまくならない人が多い。
これは、後にサークルでゲームをするとき、サーブの入る確率が悪く、 パートナーから嫌われて、苦い思いをしたことがある。
週一回のレッスンでは、前回やったことを身体が忘れてしまっている。 それで、次のレッスンでは、前練習したことを身体が思い出すまでに レッスン時間の半分がたってしまうので、一回での習得内容は少ない。
――――――――――テニスをして分かったこと――――――――――― 当時はそのことには気が付かなかったが、今になって、上達するためには くり返し毎日のように練習することの重要性を実感している。
人の身体は骨と筋肉で支えられている。 筋肉は、使わないとどんどん衰えることが医学的に分かってきた。 だから、足を骨折して入院すると、手術後翌々日からリハビリさせて、 足の筋肉を鍛えさせている。
健常者でも使わない筋肉はどんどん衰える。 歩くことが、身体の ためにいいと言われていることの裏付けだ。 テニス等スポーツでしばらくやっていないと感が鈍ると言うが、実際は 筋肉が衰えているのが原因だ。
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