白馬温泉の旅 

  2011.4.15 吉田 頼平

 

 昨年は梅雨が明けた途端、残暑で9月に入っても気温が30度を軽く超える日が続いた、

そんな時、碁友3人で白馬温泉に2泊3日のツアー旅行に出かけた。

 

宿泊したホテルは東急観光ホテルで、少し前まで安いバスツアー客は相手にしなかつた

らしいが時代の流れか、我々みたいな者が泊まれるようになった。食事はレストランで

するが、浴衣・スリッパはダメとうるさい。

 

安い所しか行っていないせいか初めての体験でチヨッピリ気分が悪いが、高級ホテルな

のでしょうがない。しかし大自然を貸し切った様な環境は抜群であった、近くに大き

な釣り堀があり散策に絶好である。

 

素敵な露天風呂で疲れを流しご馳走を食べビールで乾杯した。この時箸と妙な箸置き台

のセツトがすっかり気に入った。この箸置き台には穴が二つあり、そこに箸を入れるよ

うに出来ていた、土産用に販売していたので、1セット買った。値段は箸によるが、1

200〜2000円であった。これは良い土産だと納得した。

 

次の日、朝から雨が激しく降り、今日は一日部屋で囲碁三昧とあきらめていると、10

時、ピッシャリと雨が止む急激に天気が回復し、あわてて外出の支度をして出発。数年

前冬のオリンピックの開催地の看板が名残として見られた、別に目的地もないがオリン

ピックスキー会場の八方尾根へケーブル・リフトに乗り、どんどん頂上に登っていく、

 

 

眼下に白馬の町が点々と見え素晴らしい光景である。30分くらい歩くと仲間の一人が

疲れてダウン、黙々と頑張るが頂上は遙かかなた、これはハイキングでなく登山である

体力的にも限界を感じたので、ギブアップするが雄大な大自然を肌で体験できた満足

感が残った。

 

私の泊まったホテルの廊下に風景画から抽象画の絵が展示されて、オークション方式で

お客さんに即売されていた、それなりに素敵であった、値段は5万円から20万円で

欲しい絵もあったが私の小遣いでは無理なので諦める。

 

やはり白馬は東京より涼しく、夜は久しぶりにぐっすり寝入った。次の日ホテルの周り

を散策、雑木林の中をブラブラ歩くのは気分がいいものだ、時間があるので白馬駅まで

ノンビリ道草をしながら楽しむ、ちらほら大きなリックを持った外人客の姿もあった。

 

こうして旅は終わったが、猛暑から解放され露天風呂三昧、囲碁で時間を忘れ登山の

真似事で自分の体力の落ちた事を悟った、自然と友に感謝の旅だった。

                          ―――END――――

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