伊東の旅                   2011.02.18 吉田 頼平

 私の山友達から車の運転時バイクと接触事故でやっと後始末が済んだので気張らしに

旅行に行こうと言われ、話しがまとまった。昔勤めていた人の四人連れの旅である。若い

頃は釣り竿持参の一人旅が多かったが、歳のせいか友達との旅行に変わった。東京駅より

「踊り子号」に何十年振りかに乗り懐かく、車内での話しは弾んだ。

 

目的地のシャボテン公園は入園料1800円で高いような気がしたがシルバー割引で13

00円なのでご機嫌になる。若い時訪れたイメージと違ってガラス張りのドーム型のシャ

ボテン以外にも放し飼いの動物・鳥類の他にもチンパージ等のシヨーがあり、これだけの

敷地にこれだけの動物や植物の世話を考えると入場料はけして高くないと反省した。

 

駅から公園まではシャトルバスで5分送り迎えりしていたが、帰りは散策のつもりで歩い

たのが悪く、道を間違えて親切な女性にバス道路まで案内される始末であった。

また、せつかくだからと大室山に行くことにした、頂上に行くためにリフトに乗る、頂上

からの眺めは素晴らしい、遠く海が眼下樹木の中に点々と家が、金持ちの別荘らしい。鉢

めぐりでは風が強くチョツピリ恐い気がした。

 

降りてきてバス停でバスを待っているとタクシーの運ちゃんがきて、バス代より安いから

乗らないかと言うので乗った。運ちゃん曰く「連休が終わって客がバッタリ来なくなった

」の言葉には真実味があった、ついでに知り合いの魚屋に寄り、明日は特別の穴場に案

内するという、断ると悪いから、名刺をくれと言うと、名刺を受け取ったお客は99%

は利用しないといいながら、名刺を差し出した。

 

私は魚の干し物を買ったが、嫌な思い出があった、浜名湖を旅行した時、大きなみやげ

物屋で、アジの干し物を買ったら妻曰く、「中国産だから捨てろ」と大喧嘩した事があった。

 

ホテルは川良という名前で、伊東ではまあ一流である、広いロビーの水槽に可愛い海の魚

が泳いでいたが、一匹寝ていたので部屋に案内してくれた係員に言ったら、知っています

との言葉にまたビックリしたが、後で確認すると消えていたので安心した。

 

夕食はバイキング方式で約100種類の料理から好きな物を腹一杯食べたのである。次の

日は朝風呂に入りのんびり食事をした、帰り際伊東駅まで歩いていくと、川沿いは古風な

木造のホテルなどが並び海岸沿いに歩いていった、楽しい旅は終わった、いつもバス旅行

が多いので益々列車の旅が好きになった。

 

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