「この世は油断もスキもない」 2010.04.14 吉田 頼平 この世の中の人間は必要以上に欲があるから、甘い儲け話に飛びついて、だまされたりするのである、たとえば俺々詐欺、高齢化社会で老人達は金持ちが多いなか、悪いサギ師がその金を狙って老人を騙して金をとる、日本人は親離れ子離れができないので被害者が多いが、外国では俺々詐欺があまり流行しない、それは子供が20歳を過ぎると独立させ、その後親は子供の面倒をみないためだ。 私もお金に関しては、色々失敗をしています、ここに4つの失敗例を紹介します、皆さんも騙されないように気をつけましょう。
(一話 競輪場にて騙された話) 若いとき競輪場で、いつも行きは、ヨイヨイ帰りはオケラであったが、ある時競輪場の帰り道、競輪必勝法のカードを道端で売っていた。まわりに10人くらいの人が集まっていて、今日の競輪の結果と競輪必勝法のカードを照合していた、すると実に良く当たって いる、そのうち周りの者が「そのカードは、どこの競輪場でも使えるのかい?」と聞くと、カードの売人が「勿論使える、誰か新聞を持っていないか?」すると周りにいた一人が、「このスポーツ新聞で良いですか」と差し出す、そして昨日のあちこちの競輪場の結果を確認すると当たりの連発で20〜50万円の儲けが出ていた。 一人が、「その競輪必勝法のカードは売るのかい、高いだろうと」言うと、売人は「今日はオケラの人のため、普段なら二万円で売るのだか一万円でよい」と言った、すると、周りの見物人が買う・買うと、あちこちで声がかかり、私も買わないと損だと思い買った。 このカードで明日からはどんどん儲けて会社を辞めてギャンブラーと意気込んで、翌日胸をわくわくさせて通勤用バイクを質屋に入れて仮病を使い会社を休み、開門前から競輪場の入り口で並んで待ちいざ出陣、結果は完敗した、何故だと考えてみると簡単なトリック で、レースの終了後に結果を集めて競輪必勝法のカードを至急作り印刷し、まわりにサクラ(売人と共謀し、客のふりをして他の客に買わせるようにし向ける者)をおいて、知らない客を騙して販売をしていたのだった。
(二話 北海道 すすき野の飲み屋で騙された話) 私は若い時釣から釣りや旅が好きであちこち旅行をした、ある時北海道に釣りに行った帰り、すすき野で夜を楽しんだ、その雰囲気が気にいり、さすがは、すすき野と満足して帰ってきた、数年後友達に話すとすすき野に行こうと話が決まった、我々三人は北海道旅行とネオン輝くすすき野を目指して出発、観光めぐりを終えてすすき野の町に来て驚いた、町の雰囲気が一変して通りのあちこちに客引きの恐い兄さんが立っていてカモを狙っていた、我々はここで遊ぶのは無理なのでどこか居酒屋でも行こうと話をしていた時、地元の 人の良さそうな男が話しかけてきた、「皆さん東京から来たのかい、今はこの町はヤクザが進出してきてボラレルから、ここで遊ぶのはやめた方が良いよ、居酒屋で一杯飲んで帰ったほうがよい」と忠告をしてくれた。我々はこの人なら安心と、面白い店を紹介してくれ と頼むと、友達がやっている店を紹介するからと、彼の案内である怪しげな店の前で「ちょつと話をつけてくる、」と中に入って暫くすると出てきた、「一人5千円で時間無制限で飲み放題と言って我々から金を集めて去った、飲んで遊んで帰りに一人一万円を請求されて「えっ、話が違う」と抗議すると「あの人はトイレを借りにきただけで、他人ですよ」と言われて、まんまと騙されたのが後の祭りであった。
(三話 化粧品で同僚に騙された話) 会社の元同僚が妻と、アザレの化粧品店をビルの中で開店した、ある日別の同僚が懐かしさから、彼の店(元同僚の所)に遊びに行かないかと誘われた、断る理由もないので一緒にいくと、大歓迎で寿司をごちそうになり昔の会社の話に盛り上がった、そのうち化粧品の話になり、同僚が養毛剤や化粧品を買った。 私はいつも千円の男性用クリームを使っていたのであるが、2個の男性用クリームを軽い気持ちで買ったが、1万8千円請求され内心困ったが、男のプライドが断ることを許さず買った、後日ある人が教えてくれた、誘った同僚は内職でここの化粧品屋のセールスマンで、同じ手口で仕事をしていることがわかり、この世の中は油断もすきもないと思った。
(四話 投資信託で損をした話) この話は騙されたというより、私の無知が原因で起きた話である、私は退職金の1000万円を東日本銀行の定期預金に預けた、なぜ知名度のない銀行に預けたかと言うと毎月ロト6の宝くじを利息以外にもらえたからである、ある日友人が毎月分配型投資信託が面白いと言う、例えば毎月100万円を投資すれば、毎月8、000円もらえるという、 単純に計算すると悪い話ではない。銀行の定期預金の場合利息プラス、ロト6の宝クジを加算しても年15、000円程度の配当なので、即解約して投資信託に全額買った、暫くの間は調子が良くご機嫌で友達にも自慢していたが、アメリカ発金融問題が発生しても配当は支払られているので、心配になって解約してみると驚くというより、あきれてしま った、元本が半分になっていた、毎月の配当は元金を取り崩して支払われていたのであった。投資信託で大切なのは基準価格でその数値が変化しなければ、元金は安全であるが、下がった場合に損が発生するのである。証券会社はどんどん新商品を開発して格好良いパンフレットで客を引き寄せて手数料を稼ぐのでハイリスク。ハイリターンの原則を知らないと痛い目に会うのは常にお客である。
ことわざ いろいろあってこそ人生は面白い、 美しさはそれを見る人の目の中にある 汝自身を知れ ――――おわり――――
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