駐輪物語   天笠 富夫  09.09.18


 

今回は、私の勤務先の隣で一生懸命、自転車の駐輪場所を管理している人の話です。

 

自転車は、最近環境に優しい乗り物として人気があり、種類も多く、台数も増加しているが、自転車を停める場所が問題になっている。場所として、有料駐輪場・駐輪禁止の道路・管理されていない道路(駐輪禁止の表示がされていない)等があるが、ここでよく問題になるのは駐輪禁止の道路の駐輪である。そこには、正しく駐輪させるために二種類の駐輪にかかわる人がいる、放置自転車監視指導員と放置自転車撤去員だ。

 

状況を調べてみると、私鉄のG駅には、3つの駐輪場があるが、地元の買い物客・通勤客は自転車に乗ってくるが、自転車の預かり代が有料なのと、預けに行くのが面倒なため、駅前の道路に駐車をする、このため駅前に自動車が通り抜けづらくなったり、通行人が歩きづらくて困っている、不法駐車をするのを防ぐために、監視員がいて注意をしているが、あまり放置自転車は減らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


監視員の話を聞くと、駐輪する目的として2つのパターンがあるそうだ、@近くの商店や銀行に用事があるための駐車(比較的短時間)A通勤や遠隔地に行くための駐輪等(比較的長時間)なるという。

「商店や銀行などに、用事があるのでちょつと停めさせてほしい」という、直ぐに戻ってくる人は良いが、停めたままで別の用事などをして戻ってこない、最悪の場合は監視員がいない時を狙い駐車し、その上電柱等に鎖状の鍵で固定し戻って来ないことも日常起きている。

マナーの方から見ていくと、まだスペースがあるのに通行の邪魔になる出入り口に停めたり、みんな縦に駐車しているのに横に駐車したり、自分勝手なのにはあきれるとの事、駐輪禁止の道路の駐輪場所が一杯になり整理がつかなくなる事があると、この自転車はどこに置けば良いか聞いてくる人がいるが、監視員の区の指導者は「自転車で来るなと言え」というが本当に言ってよいか疑問であるという、それは後で区の方にあの監視員は態度が悪い等と苦情がくるためである。

 

このような放置自転車を整理するのが、放置自転車撤去員だ、月に3〜4回まわってきて、置き放しになっている自転車を撤去する(必要なら鎖で繋いでいる自転車も鎖を切る)、撤去し終わった後はさっぱりするが、2時間もすると元のように放置自転車で一杯になる。

 

ある時「コンビニの前に長く駐輪していた人が、自転車が撤去されたのでコンビニの店長に、返却の費用3千円を出せと言われ怒っていた」権利主張は強い守るべき義務を守らない人が多い、駐輪場を巡ってもどこでもありそうな気がする。

 

駐輪の問題対策はモラルが向上しないと問題の解決はしないが、現在の状況で向上は望めない、結局は駐輪場の整備・放置自転車撤去を徹底してやるしかないが、区の管理者も批判を恐れ他人委せにしないで、現場をよく把握して対策をたてないと、多分変わらない、外側から見ていると楽そうですが、どんな仕事でも問題があって大変ですね。

                                     ―――END――――

<追記>   2009年夏の想いで、

「お台場のガンダム」と「聖蹟桜ヶ丘の花火」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


     

 

 

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