「文章作成」について 2008.08.08 天笠 富夫
先日、旧勤務先で読書会と文芸部を主催していた、Tさんに20年ぶりに会った。思えば、いま今私は、ホームページに作文を書いているが、30年ほど前はTさんから「作文を書くこと」を依頼されても、文章を書くのが嫌で逃げて一度も書いたことがなかった、この段差はなんなのだろうと思い今回の作文のテーマにとりあげてみた。
「文章を書く」ということは、学生時代から駄目でした、多分国語の時間に説明があったと思われるが、良く理解できず、文章を書く基本、句読点の付け方とかひらがなの小文字の使い方など今ひとつ自信がないうえ、いざ作文を書き始めると、全体構成がうまくいかず、書きたい事があってもうまくまとまらず、すいすい文章が出てくる人がうらやましかった。
会社に入り、必要に応じ事務的に文章を書いていたが自信がなく、よそいきで書いていて全然面白くなかった。ところが会社に社員教育のために外部から高木成助さん<略歴 追記で紹介>という教育者を招き、社員教育の他に希望者に古典の本を読む会「読書会」作られた、本の題材は「日暮硯(ひぐらしすずり)」「奥の細道」・「平家物語」などが取り上げられ、歴史の見方・歴史の楽しみ方・本の読み方など非常に勉強になった。
「読書会」は取り上げる内容も更に深くなり、本で読んだ場所を訪ねて、状況を考察しながら旅をしょうとした、「奥の細道」も読書をしながら、泊まりがけの旅も8回ほど行われたが、私が参加したのは2回しかなかった、歴史も旅も好きであったが、子供の教育時期でもあり、家族で一人だけいつも旅に行くわけにはいかず、少
しずつ「読書会」から距離をおくようになりやめてしまったが、「読書会」で本を読んだことにより、文章の構成のあり方などが良く理解でき、これが文章を書くための下地になっているのではないかと思われる、当時社内のサークル活動の文芸部では年に2回本を発刊していたが、全然書いてみたいと思わなかった。
定年になり、「会社人間としての呪縛がとれ、本音の話が書けそうになったのと」と「イタリアの旅」で日常にない面白い体験をしたので、これを知ってもらうために作文を書き、岩田さんのホームページに初めて掲載した。すると思った以上に反響があり、作文を書く面白さがわかってきて、引き続き旅行記を中心に書いています、
まだうまく表現できない事もありますが、作文を書く効果として、今まで何気なく聞いていた話とか行動を今まで以上に気をつけて、良く聞いたり良く見たりして良く調べたり、表現の仕方を考えるために、日常生活で、好奇心が湧き非常に楽しくなります。
今年に入り、友人の吉田さんが随筆・童話などを定期的に書き送ってくれたので、ホームページの主催者岩田さんにお願いしてテーマ自由・作者自由のコーナー「大人の作文」欄を別に作ってもらい掲載しています、これは題材があるかぎり続けようと思っております。
皆さんも掲載してみたい作文がありましたら送って下さい「大人の作文」欄に掲載します。(ペーンネームOK) ―――END――― <追記> 高木 成助さんの略歴(詳細は不明) 東大で国史を研究していて、自衛隊ができた時自衛隊 に入り、陸上自衛隊の北海道で連隊長を経験し陸上 自衛隊少年工科学校の校長(陸将補)を経由してN 社に入り、教育担当としてND社を支援した、 1996年に亡くなりました。(享年81歳)
○ 印象 経歴からすると非常に堅く近寄り難い存在に思えましたが、非常に柔軟な人でした。 ○ 私が受けた影響 後輩から相談を受けたら、忙しくても時間を割いて良く聞いてやること。 難しい事を易しくわかりやすく説明する事の必要性 人生の出会いと別れの大切さ (実際は難しく、現在でも消化しきれていない) 以上
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