私と英語 吉田頼平 09.04.10 <英語との出会い> 私は小さい頃から勉強が嫌で大人になってしまった。或る会社で定年を迎えた時、ボケ 防止に英語でもと考えた、何故いまさら英語と自分自身思っているから不思議である。ま ず仲間と英語サークルを作った、先生は仲間で月謝なしで、英語の実力は中学生以下の会 員で本格的な学びでなく会って楽しんでいる程であった、研修の名目で年に一度海外旅行 に行った、アメリカ・タイ・香港へ普段学んでいる時も賑やかであるから学生気分に戻り 大騒ぎに海外旅行の楽しさを教えてもらった。しかしある時先生いわく「今月から本格的 に英語を教える代わりに月謝制度にしたい」と提案があったが我々一同拒否をして、あっ けなく会を解散しまった。以来英語サークルに入会しては落ちこぼれて退会した。
<英語講座・英語の寸劇> そんな時、府中市の市民塾主催の英語講座があったので申し込む、月に2回期間は半年間、 先生は外国育ちの年輩の女性で本格的な英語である、授業の内容は理解できず常にチンプ ンカンプンな授業であった、先生は会員全員にニックネームをつけた、わたしはトムと ニックネームを付けられた。そして最終回の時先生は言った、「スキット(寸劇)をしよ う、会場はこの教室でなく府中芸術の森に予約をしてきたから、人を集めて楽しもう」、 我々一同唖然となったが、こうなったらやるしかないので挑戦した、当日知り合いの 友人にきてもらい、会場もほぼ満員で失敗の連続で終わったが、人前で話すのは日本 語でもダメなのに英語版のスキットだから笑われぱなしだった。これを機会に仲間意識 が急に盛り上がり自主グループができた、同窓会気分で6年間続いたが先生が病気になっ たので解散したが、しばらくして、初めて英語版童話を書いて先生に添削を頼んだら、「ヘ イ・トムこんな無茶苦茶な英語は読む人が迷惑だから二度と書かないで下さい」言われシ ョツクを受けるというより納得したのである。友達にも英語を学んで英語版童話を書いて いると言ったら、一度読みたいというから見せたら、「書く勇気は偉いが中学生の教科書の 英語を再度勉強したほうが良いよ」と勝手な事をいわれた。しかし英語は文法上正しく発 音するのは私には無理、これからさき命が永遠にあれば話は別であるが、大体一つの単語 にたくさんの意味があって頭が痛くなってしまう。本屋に行くと英語の本が多いのに驚く 中には一週間で英語をマスターするとあるのを買ってみたが役立つこともなく終わる。 <外人との出会い> 英語をかじったおかげで、外人と友達になった、ある日碁会所で囲碁を打っていたら外人 が入ってきた、一緒に碁をした後、居酒屋で一杯飲みすっかり意気投合した。その外人は 我が家にも来るようになったが、二年後英国に帰ってしまった残念。 また、鬼怒川に旅行の途中東武電車の席で、隣り会った30歳くらいの英国の女性とメー ルを交換するようになった、メールがくると辞書を引きながら訳していた、数年間は順調 であり、外国旅行の旅行記を送ってくれたが、彼女の個人的情報を知った、メールの中に 同棲中と書いてくるのには驚いた、だがメール返事をうまく表現できないので、「貴方の メールは退屈で、しょうがない」と言われて段々関心がなくなり終わってしまつた。 <今後の英語とのつきあい> 私なりに考えた、英語をかじったおかげで、色々な出会いがあった旅行して食べたり・ 飲んだり・話したり嫌だった英語もまんざらでないと思うようになった。一時病気で英語 と遠ざかり病気と闘う期間があった時、心の中では淋しく虚しかった、そうだ英語サーク ルに戻ろうと決心をした、そしてあまり人に好かれないが童話(英語版)を作ろう。 現在は、勉強をと言うより最高の遊びである英語に出会ったことに感謝しているのである。
――完―― |